2019年 北海道電車紀行。~8/13編 その1~

そんなわけで、8/13です。

寝不足ではありますが、予定通り 05:30には起床。

前夜に買っておいたおにぎりで朝ごはんを済ませ。

本日の時刻表と乗り換え情報を再確認し、スマフォにスクリーンショットで保存。

連泊なので緊急性はないですが、スーツケースの荷物と持ち歩くバッグの荷物の整理と確認。(水に流せるティッシュとか、急な腹痛対策薬ストッパーとか必須。)

そうこうしているうちに、お腹が痛くなるのでトイレへ。

ウォッシュレットがある環境の内に、出すものを出しておくことは、私にとっては重要なのです。

 

全て準備を整えて、ホテルを出たのは 06:10位。

汽車が06:46なので余裕の出発です。

この日に乗る汽車をもう一度貼っておきましょう。

 

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本日の往路。

 

深川から出る留萌線は、すっかりローカル線になっており・・・半年以上たった今だから知ってますが、「廃止」が検討されてます。

深川市に通勤通学で利用者が多い自治体では、一部だけでも存続を望む声が出ているようですが・・・利用実績と、毎年周囲の自治体が負担しないといけない経費を鑑みるに、まあ廃止は決定でしょう。

そんな状況もあり、この頃でもすでに汽車の本数は少なくなってました。

深川から出る時間は・・・。(深川発 ⇒ 留萌着)

 

05:44 ⇒ 06:36

08:04 ⇒ 09:01

11:10 ⇒ 12:07

13:24 ⇒ 14:21

16:08 ⇒ 17:07

18:09 ⇒ 19:09

19:22 ⇒ 20:20

20:13 ⇒ 21:10

 

逆に、留萌から深川に戻る汽車は・・・。(留萌発 ⇒ 深川着)

 

05:49 ⇒ 06:44

06:47 ⇒ 07:49

08:11 ⇒ 09:09

09:31 ⇒ 10:27

12:18 ⇒ 13:13

13:30 ⇒ 14:29

16:17 ⇒ 17:15

18:18 ⇒ 19:14

20:20 ⇒ 21:16

 

一日8~9本という状態でしょうか。

通勤通学に配慮したダイヤなので、その時間帯以外は2~3時間空いてしまうみたいですね。

北見~深川も200㎞以上距離があります。(留萌線が50㎞程度の距離)

特急で3時間20分掛かるので、普通汽車だとどの程度なのだろうと調べてみましたら。

 

始発が 10:28で、深川到着が 15:44でした(白目)

これで深川に来たら、留萌線への出発は16:08で、留萌から深川への帰還は最短でも、19:14になります。

・・・調べてませんが、普通汽車だと多分北見に帰れないですよねこれ。

北海道パスを所持していながら、深川まで特急を使ってしまう理由がここにあります。

北見~旭川は距離があること。

旭川~深川は、汽車が少なくて特急でも選ばないと直通の汽車もなく乗り換えで時間を取られてしまう悲しい現実。

かくなる上は、特急に頼るしかない訳で。

今日一日を留萌線の往復に費やしても、北海道パスでは宿のある北見まで戻れないというのは・・・。

  

結局、こうなりました。

北海道パスは、特急乗るときは乗車券になりませんので、北見~深川は、まるっと乗車券から特急券まで全部追加負担となります・・・痛い。

ちなみに、北見~深川の乗車券は4840円でした。

一枚の切符での距離が延びれば安くなるシステムですが、深川までが通常の乗車券+特急券

留萌線の往復が北海道パス利用で、一枚の切符にはなりえないので、乗車距離の恩恵も得られそうにありません。

この日は、帰路も特急を使わないと、北見まで戻れない時刻表だったので・・・猶更。

青春18切符ならば、利用する日を選べたので「この日は全部乗車券を買ってしまおう」という選択肢が取れましたが、今回利用している「北海道パス」は連続する7日間有効の為、利用しようがしまいが本日一日分の権利は消失してしまいます。

 

「北海道の汽車旅行に青春18切符使うのとかって情弱ぢゃね?」

 

そう思っていた私が情弱だった事実を思い知らされた瞬間でした。

しかも、ルートをしっかりと立てておけば、実は「宇都宮からの往路、宇都宮への復路、利用確定の新幹線や特急券」も纏めて買うことが一番安く済む手段だったことが、旅行が終わって9か月が経過している今、計算した結果判明してます。

まあ、初めての旅行なんて練習です。

後から絶対後悔があるに決まっていることは最初から分かってました。

これは、より前進し、お得に素敵な旅行を計画実行できるようになるために、必要なマニフェストなのです!

・・・自分のへの言い訳タイムを終えます。

 

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目覚める前の北見駅

 

北見駅は、併設されるコンビニすらまだ開店してない状態でした。

始発と思われる、網走行の汽車が動き始める頃、有人改札の窓口のシャッターが空いて、北見駅が目覚め始めました。

 

バスターミナルは、既に3台のバスがアイドリング状態で待機、待合室には大きな旅行用荷物を持った利用客が数名居ました。

北見位大きな町でも、汽車よりバスの方が利用が活発なのか・・・!!

 

改札は、「これから来る汽車の切符を持っている人だけが通れる」仕組みなので、網走行の汽車が出発し、私が乗る旭川行きの特急がやってくる時間間近までホームに入れません。

北海道に来た当初は違和感を感じ、かつ不便だなーと思ってしまったこのシステムですが、利用者数の少なさ、利便性、無人化や自動改札を入れることができない経営状況などを鑑みるに「仕方のないもの」と納得しました。

それからは、特に不便や違和感を感じることはなくなりました。

思えば昭和50年代、日本各地を転々とした祖母に育てられたころに利用していた国鉄は、どこの駅もこんな人力システムが当たり前だったわけですからね。

 

・・・とか勝手に解釈していたら、網走行が出発する前に、旭川行きの特急の改札が始まるという有様。

名寄では割と厳格だった部分が、ここ北見では緩いのでしょうか。

まだまだ北海道汽車旅初心者の私には結論が出せません。

 

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出発4分前で改札をくぐり、北見駅のホームへ。

 

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奥に見えるは先発のキハ、網走行各駅停車です。

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反対側の線路方面。

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乗る予定の、6:46発の特急が入線。

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乗車券のみで乗れる普通列車跨線橋の向こう。 別途特急券が必要な特急は、ホームに出て直ぐの手近なホーム。荷物の多い旅行者としては実にありがたいです。

 

汽車に乗り込みます。

きっと混んでないだろうという根拠のない推測と、寝起きだから眠らないで済むという楽観的予測から、特急券は自由席をチョイス。

自由席が空いているといいなぁ・・・と思いながら荷物を持ち上げて歩き出す。

 

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特急自由席車両内部。期待を裏切らぬガラガラっぷりでした。

 

無事に自由席を確保。

というか、ガラガラすぎてよりどりみどりです。

ただ、座席の位置と窓の位置がピッタリ合っているので、「席によって景色が見やすい、見難い」という差がないので、右側か左側か・・・くらいしか選ぶ必要がない有様。

今回は、右側の窓を選びました。

・・・といっても、ガラガラなのをいいことに、スマフォ片手に右側左側を自由に行き来して自由に撮影しまくってましたけど・・・w

 

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出発後の駅を撮影して、駅名が乗ってない残念な写真。

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これも微妙に撮影失敗してますが、縦文字看板で「るべしべ」と見えます。そうすると、北見~西北見~東相内~留辺蘂なので、3駅のうちのどれかだと思われます。

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るべしべ駅の看板。漢字で書くと「留辺蘂」と、割と難読駅名です。

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生田原駅。西留辺蘂駅を超えると、一気に人里から離れます。

留辺蘂駅の隣には、西留辺蘂駅があり、その先には、金華駅というのがありましたが、最近廃止されてしまったようです。

金華駅の先には、「常紋トンネル」という有名なトンネルがあります。

まあ、あれです・・・霊が出るという噂の。

それも割と、国内屈指のやばい場所ということで有名です。

実際は、JR北海道の職員さんの間でも何もそういう話はないそうです。

 

ただ、トンネル内で汽車が原意不明の急停車をするトラブルはあったらしく、お地蔵さんが建てられてます。

 

常紋トンネル入り口前には、城門信号場という作業場みたいな場所があり、そこで作業をする職員さんもいるはずです。(2001年を最後に利用されてません。)

この場に何かしらの霊的な現象が発生する要因があるならば、そのあたりからも体験談が出てもいいはずですが、そういう様子はありません。

一般民間人が基本行けない硫黄島ですら、噂話なのか体験談なのかわからない話がでてくるというのに。

 

しかし、この常紋トンネルの工事においては、刑務所の受刑者を使い捨てにしたという言い伝えがあり、トンネルには人柱が埋められているという噂もありました。

時代背景として信憑性があり、その時代に生きて状況を見聞きしていた身内から聞いていたという話も多く。

それでも決定的証拠など無いので、噂の域を出ない有名オカルト程度というのが俗世間の認識でしたが。

1968年の十勝沖地震(M8.0)にてトンネルの内壁が損壊。

1970年に補修工事を開始した際・・・立ったまま埋められた人骨が発見。

人柱の噂が担当者の脳裏をよぎったのでしょうか・・・調べてみると他からも人骨が出土されるという「決定的証拠」が見つかってしまったのです。

 

詳細はwikipediaを参照してください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E7%B4%8B%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

 

今は平和な日本ですが、戦前の近代あたりまではこんな非人道的な事もあったという事。

そういう犠牲の上に、私たちの今の便利な生活が成り立っている事を忘れないようにしたいと思います。

写真では取ってませんのでここには載せられませんが、元金華駅あたりから常紋トンネルを抜けるまでは、動画を取って保存してあります。

届くかどうかはわかりませんが、常紋トンネル内では小さく合掌しました。

 

 

 

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遠軽町の象徴、瞰望岩を遠軽駅入線寸前の特急から。

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遠軽駅に停車した特急オホーツク札幌行。

遠軽駅に到着。

ここは、もともと「逆さYの時」で線路があった中継駅でしたが、北に抜ける線路が廃線になったため、この駅で停車した汽車は進行方向を逆にして出発する必要がある駅となりました。

よって私たちもシートのリクライニングをいじって進行方向を逆にしました。

しない人もいましたが、乗客が非常に少ない為影響は皆無でした。

そこそこ乗客で埋まっていると、反転させない人が居た場合、その影響でシート反転ができない人もでる可能性があったので、変にストレス貯めないで済みました。

知らない人と向い合せというのも気まずいですしね・・・。

 

ここ遠軽駅では、10分弱の停車時間がありました。

特急とはいえ、コスト軽減の為か車内販売がありませんので、飲み物や食べ物を仕入れる貴重な時間となります。

普通汽車だった場合はトイレタイムでもありますね。

(普通汽車系のキハもトイレはついてますが、右膝の半月板がない上、痔持ちの私は、最低でも洋式、可能ならウォッシュレットがないとつらいのでキハ系の車内トイレは可能な限り避けるようにしてます。)

 

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遠軽駅の向かいのホームの様子。(西向き)

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南向きで線路を見渡す。

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昨日訪れた太陽が丘公園のパンフレット。ベストシーズンに来てみたいですね。

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遠軽駅の駅舎側のホームです。

やがて出発の時間となり、汽車に乗り込みました。

進行方向は逆転し、分岐は西の方へ・・・目指すは旭川方面。

 

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遠軽駅の次の駅、瀬戸瀬駅を通過。

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宗谷本線に比べたら、段違いに立派な駅舎。

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昨日、お世話になったC氏の住まいの最寄りの駅、丸瀬布

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こっち向きだとわかりませんが、丸瀬布駅には駅前集落が存在します。

先日お世話になったC氏に、LINEで「丸瀬布通過なう。また会おう!」的なメッセージを入れ・・・携帯をしまった後・・・記憶がありません。

携帯のバイブモードでアラームがなり、起きてみれば・・・。

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深川駅

旭川もとっくに通り過ぎていて、深川駅でした。

ここで降りるので慌てて荷物を持ちます。

何せアナウンスが・・・。

「本日もJR北海道をご利用いただきありがとうございます。まもなく深川、深川に到着します。停車時間はわずかです。お降りの方は・・・」

ですからね!

 

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乗ってきた特急オホーツクが、深川駅を出発。

さらば特急オホーツク。

ほとんど寝てたけど、快適に眠っている間に目的地到着というのは、実に快適なナビであった祥子でもあるわけで。

 

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深川駅の、旭川方面。 今回の北海道で初めて晴れ間を見た気がします。

写真には写ってませんが、駅舎から一番遠いホームから、到着後すぐに一両編成の汽車が出発していきました。

走って駆け込めば間に合わなくもない位のタイミングです。

特急からの接続だったのでしょうか。

特急は本当に大きな駅しか止まりません。

特急で止まらない駅に用事がある人は、大きな駅で降りて普通列車に乗り換えが必要なわけですね。

そうすると、乗り換え客を待っていたのかもしれません。

 

その普通列車の出発を横目に改札をくぐり、深川駅から出てみました。

 

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深川駅舎。国鉄っぽさが残っている立派な駅舎でした。

さて、文字数が5300文字を超えたので、「その2」へ飛びます。