2019年 北海道電車紀行。~8/9編 その2~

・・・・・まさか函館に行くだけの8/9編で、2部に分けることになるとは・・・。

ちょっと予想外でした。

でも、私は文章を書きだすとめちゃくちゃ長くなる、「短く簡潔にまとめることができない」タイプなので、ある意味予想通りとも。

 

さて、本編です。

仙台で乗り換えた新幹線は盛岡へ。

この間で、駅弁は食べ終わってしまいました。

新幹線はごみ箱が常設されているので、トイレに行くついでに、ぽいっと。

デッキスペースは、立ち乗り客がごった返しているので、ごみを捨てるにも、トイレに入るにも、トイレからでるにも注目を浴びているような気がして、あまり気分が良いものではありません。

 

盛岡駅では、北海道行の「はやぶさ」と、秋田行きの「こまち」の切り離しが行われます。

ここで行き先が変わるからですね。

はやぶさ」と「こまち」の接続は、普通なら先頭車両になる、あのとんがった鼻が付いている車両の、「鼻の蓋を開けて連結部分を取り出して繋ぐ」接続なので、新幹線が走行している状態のまま、「はやぶさ」と「こまち」を行ったり来たりすることができません。

写真みたら、一目瞭然ですが。

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はやぶさ」と「こまち」の連結。(写真は、ネット上より引用)

つまり、ここで一つの戦いが勃発するのです。

自由席車両が2両、指定席車輛が6両で、合計8両の秋田新幹線「こまち」。

指定席車輛が8両のみで自由席が存在しない、北海道新幹線の「はやぶさ」。

はやぶさ」に、デッキ立ち乗り客が居るという事は、「こまち」側は自由席は全滅、デッキも全滅、挙句の果てにきっと、指定席車輛のデッキも全滅していて乗る場所が無いが故に、仕方なく「はやぶさ」のデッキ部に人が来ているのだと推測されます。

 

はやぶさ」と「こまち」が切り離されるという事は、今「はやぶさ」に乗っている人は、「こまち」が盛岡を出発する前に「こまち」に乗り換えないといけません。

(「こまち」が前側8両だったので、切り離し後「こまち」が出発して、それから「はやぶさ」が出発します。)

しかし、上記の写真通り、車内を移動して「こまち」に移ることはできません。

ですから、盛岡駅に新幹線が到着し、停車してから「はやぶさ」を降り、「こまち」に乗車しないといけません。

 

・・・しかし。

盛岡には、既に1車輌に付き、凡そ30人くらいと思われる「新幹線待ち」の人が並んでおりました。

はやぶさ」から降りた人は、今まで新幹線に乗っていた人ではありますが。

新幹線到着前から盛岡のホームで新幹線を待つために並んでいた人を押しのけて、その前に並ぶことはさすがにできません。

なので、並んでいる列の最後尾に並びなおす形になります。

 

さて、「はやぶさ」の発射まで10分くらいあったので、新幹線から降りて見物してましたが。

「こまち」から降りる乗客はほとんど居なかったと思われます。

その状態で、ホームで待っている人がどれだけ乗り込めたかというと・・・多分10人位?

盛岡駅ホームに並んで新幹線に乗ろうとしていた人30人中、乗れなかった20人と、「はやぶさ」から降りて「こまち」に乗り込むことを画策して並んだ人たち全員を盛岡駅に残して、無情にも「こまち」は発進しました。

なお、追い打ちのように放送が。

「新幹線の自由席が大変混雑しており、ご迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます。秋田方面への後発電車のご案内を致します(ry」

 

教訓:余裕があるならば、指定席を抑えておくべき。自由席は「席を移動する自由」「乗る新幹線を好きな時に変更できる自由」も得るが「残念ながら電車に乗れなくなる自由」もこっそり存在する厳しい現実を見ました。

 

「こまち」に乗れなかった人たちの列が何故か崩れないまま、私を載せた「はやぶさ」が盛岡駅を出発します。

「こまち」に乗れなかった人たちに案内された次の電車は一時間以上後の、最終新幹線「こまち」のみ。

今調べてみましたが、先ほどの「こまち」出発の時間で在来線の最終電車は、既に終了してました。

一時間以上、なかなか熱気と湿度の籠ったホームにいないといけないのもキッツいですが、並んでないと順番が後ろになってしまいます。

なにより、並んでいて一番前だったとしても、「こまち」も東京から出てます。

今日が仕事最終日で、8/10(土)からお盆休みという今日の状況では、遅い電車ほど混んでいるんぢゃないかという予想が容易に立つわけで。

そもそも誰も乗れない可能性も無きにしも非ず。

(盛岡で降りる人もいると思いますが、盛岡に行くだけならばもっと新幹線に選択肢があるのです。秋田まで行こうとすると、選択肢が「こまち」しかない訳で。)

 

新幹線が開通して便利になったとはいえ、まだまだスケジュールとか混雑具合とか、油断ができませんね。

 

盛岡を出発すると、八戸を通過し、新青森駅に到着します。

「こまち」を切り離した北海道新幹線はやぶさ」ですが、自由席が無いだけで立ち乗りが許されてない訳ではないらしく、デッキにまだまだそこそこの人がいました。

そして、新青森から割と沢山の人が乗ってきました。

・・・・・が、その殆どがデッキで立ち止まり、「自分が居るべき場所」を確保すべくウロウロしてました。

推測ですが、自由席の新幹線きっぷのみで北海道に渡る人と、「東日本&北海道パス」を持っていて、北海道と青森を行き来する新幹線にのる「特別オプション切符」を追加して乗り込んだ人がいたのだと思ってます。

 

先に説明した通り、青春18きっぷにも、「東日本&北海道パス」にも、「追加料金で北海道新幹線に乗って北海道と青森を行き来できる特別オプション切符」が存在します。

どちらも、乗り降りできる区間に指定があり、「東日本&北海道パス」の方が便利で、この新青森駅から乗り込んで、終点の新函館北斗駅まで利用できる便利なものです。

 

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北海道&東日本パスと、青春18切符で、オプション切符を使って北海道と本州を行き来する為の地図。手作りしました。

 

青春18きっぷは・・・新青森駅の一つ先・・・青函トンネルに入る手前の本州最後の駅、奥津軽いまべつ駅から乗り、北海道に入って最初の駅、木古内(きこない)駅で降りないといけません。(赤ボールペンの線)

詳細に調べてはおりませんが、奥津軽いまべつ駅や、木古内駅に止まる新幹線はそんなに多くないそうです。

北海道側の木古内駅は、第三セクターに移管された「道南いさりび鉄道」の起点なので、ローカル線らしい薄い時刻表で苦しいなりに・・・一応電車が出てます。

木古内駅五稜郭駅は、JRではないために青春18切符では利用できませんが、新幹線に乗る為のオプション切符を買えば、この区間も利用できる仕組みになってます。)

所が、JR津軽線ですぐ隣の駅である「津軽二股駅」には、青森から一日に5~6本しか電車が出てません。

しかも、奥津軽いまべつ駅に止まる新幹線とのアクセスは最悪で、一日3本しか乗れません。

朝7時半に津軽二股駅に到着できるならば、凡そ15分程度で次の新幹線が来ますが、それ以外は、周りに何もないこの駅で2~3時間の電車待ちが発生します。

津軽線終点の「三厩駅」を観光してから戻ってきても良いレベル。

朝7時半頃に津軽二股駅にたどり着くには、ちゃんとした宿泊施設がある一番近い大都市・・・青森駅を6時位には出ないと間に合いません。

よって、青森で一泊が確定となります。

 

東日本&北海道パスは、蛍光色で線を引いた「新青森駅新函館北斗駅」の間が利用できます。

無論、奥津軽いまべつ駅や、木古内駅で降りても大丈夫です。

新青森駅も、新函館北斗駅も、アクセスは悪くなく、旅行スケジュールを立てるにも何かしら制約となってしまう事はほとんどないと思われます。

オプション料金の金額は、青春18切符が2300円、東日本&北海道パスが、6000円と、利便性が反映されていて相当金額に差が出ます。

青函トンネルも、開通から30年が過ぎ、老朽化が進んでます。

それを維持するために掛かる莫大な維持費を利用者皆にに少しづつ負担してもらう形なのか、北海道新幹線は割高なのです。

電車の旅にこだわらないならば、青森港から函館港へ、フェリーが良いでしょうね。

凡そ3時間、ちょっと堅いカーペットに雑魚寝か、共有スペースのテーブルとイスを占拠できればすぐにつぶせる時間です。

発着時間にスケジュールが左右されますが、旅行者一名ならば、多分2000円代で乗れます。

 

こんな感じで、北海道に渡る為の費用を安く済ませる手段はいろいろあるのですが、今回は時間優先の為、宇都宮から新幹線で一気に駆け抜けました。

既に外も真っ暗なので、景色も全く分かりません。

トンネル内に照明がある分、青函トンネル内部の方が明るい位です。

そしてよく分からないうちに北海道へ入りました。

当然写真はありません・・・とっても真っ暗か、私の残念な姿が映りこんだゴミ写真ができあがるだけですので。

 

木古内駅を通過した時に窓の外を見ると。

「・・・・・初日から雨かよ orz」

そう、函館周辺は大雨が降ってました。

台風から逃げるように北に向かったというのに、普通に大雨。

過去の北海道でも、全日にわたって晴天に恵まれたことは一度もありません。

行かなかった年に天気が良かったらしいことを確認して悔しい思いをしたことはありますが。

 

そんなこんなで、北海道新幹線の終点、新函館北斗駅に到着です。

函館と名前がついてますが、所在は北斗市

成田市にある成田空港が「新東京国際空港」て呼ばれたり、千葉県浦安市にある某夢の国に、「東京ディ〇ニー〇〇ド」と呼ぶようなものですね。

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新函館北斗駅

ここは、新幹線の為に増設された新しい駅で、駅の周りには割と何もないです。

厳密にはレストランやホテル、レンタカー店がありますが、予約をとれなくて函館市にホテルの予約をした私には縁がありません。

営業時間過ぎているのか、ホテルのエントランス以外真っ暗でしたし。

なので、ここで降りた人の殆どは「函館ライナー」という電車で函館駅に行くことになります。

残りの人はー・・・この駅に家族とかが車で迎えに来ている人達でしょうね。

数少ない、この駅周辺のホテルの予約ができた人とか。

 

なお、私が乗ってきた「はやぶさ」は最終電車で、且つ放送で案内されている「函館ライナー」も最終電車でした。

完全に、この新幹線の為に駅が営業している状態でした。

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函館ライナー最終電車のご案内。

 

新幹線のホームから、在来線である函館本線のホームへ移動します。

暫くすると、最終電車、函館ライナーが入線してきました。

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函館ライナー、入線。

 

5駅ほどで、終点の函館駅に。

函館は、今日も雨だった・・・(毎回)

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嗚呼、雨の函館駅

 

夜行バスとかがとんでもない時間に出発することもあるようで、私が乗ってきた函館ライナーが最終電車なのに、待合室には「まだ立ち上がる様子が見えない」旅人が何人も、大きな荷物を抱えてて休んでました。

とりあえず、北海道の南玄関、函館に到着ですよ。

 

ここからは、歩くとちょっと距離が遠いので、タクシーに乗りました。

まともに歩くとなると2㎞では利かず、道を間違えれば3㎞近い距離ですし、割と大雨必要経費ですね。

 

ホテルには10分ちょいで到着。

こじんまりとしたホテルで、部屋も狭かったですが、値段を考えればまあ不満はないレベルでした。

リュックに背負った荷物と、昼間は取り出さない荷物はケースにしまうという仕分けを、このホテルで実施するつもりだったのですが・・・スーツケースを開けるスペースが無い有様。

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朝ご飯はちゃんとついているプランだったので、前日用意も要りません。

翌日は七時にはホテルをタクシーで出発し、七時半には函館駅に居ないといけないので、翌日の時刻表を確認してから眠りにつきました。

 

これで万全と思って休んだ私を、翌朝とんでもない話が襲い掛かります。

完全に私の不注意でしかないのですが、すべての計画が吹っ飛んで、全部組みなおしになるレベルの大ごとでした。

これについては、8/10編にてお話します。

 

もうすぐ5000文字になるので、これで終わりますが・・・仕事終わって宇都宮出て函館についてホテルで寝るだけで、私はどんだけ文字数消費してるんでしょう。

この旅行全部書き終わったらどんだけの文量になるんでしょう。

最後まで読んでくれる人は何人いるのでしょう?(白目