2019年 北海道電車紀行。~8/10編 その1~

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函館のアネックステトラホテルの自室からの風景その1.

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その2.

北海道の電車旅行のメインである、8/10の始まりです。

会社は普通に営業してますので、了解を取ってあるとはいえちょっと気が引けますが、私がここで気をもんでも仕事している従業員たちの助けになるわけではないので、気を取り直して旅に備えます。

起床は05:50です。

06:00までに歯磨きや髭剃りなどの洗面関連を済ませ、洗面道具もスーツケースにしまえる状態にした上で、スーツケースの中身を整理します。

新幹線でここまで来ただけで、背負っているリュックサックに入れていた荷物の「約半分」がスーツケースに移動になりました。

リュックは軽くなりましたが、それに伴いスーツケースの重量がさらにアップ。

遂に、完全に30㎏を突破したと思われます・・・持つところが壊れそう。

 

このホテルの朝食は06:30からとなります。

 

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函館で利用したホテル、アネックステトラの朝食。

時間の関係で、朝食開始よりも前に荷物をまとめ、いつでもすぐにチェックアウトできる状態にしてから朝食の開始をロビーで待機してました。

なので、朝食は一番乗りで食べ始まりました。

バイキング形式ではなく、写真の通り定食みたいな感じですね。

正直言えば物足りませんが、北海道を汽車で旅する場合は、トイレがない車両があったりすることもあるということで、食べる量は分散させ、可能な限り「急な腹痛」を起こさないように配慮することを予定してました。

 

★ご飯はおなか一杯食べない。

★食事後30分ほどでおなかが痛くなることが多いので、トイレがある環境で食休みをする。

★足りない分は、汽車の中で軽くなにかつまむ。

 

右ひざの半月板が一枚無いことで和式トイレはほぼ拷問になってしまうことと、事務職の悲しい性か・・・痔持ちなので、可能な限りウォッシュレット環境で用を足すことを心掛けないといけません。

私が今回の北海道旅行で一番気を使っていた部分ですね。

 

さて、朝食を済ませて部屋に戻れば、やはり数分でおなかが痛くなったので部屋のトイレで出すものをすべて出して。

用意が済んでいた荷物をもってチェックアウトをします。

部屋の扉を閉める前に、再度忘れ物がないかチェック。

洗面用具や、冷蔵庫に前日から冷やしておいたペットボトルのお茶あたりはよく忘れてしまうのでしっかり確認します。

 

乗る予定の汽車は、08:18函館駅発ですので、割と余裕はありましたが大事を見て07:30にはタクシーが来てて出発する形を想定しました。

朝食終了の時点でフロントに、07:25着でタクシーの手配を依頼しておいたので、チェックアウトをした時点でタクシーはもうスタンバイされてました。

タクシーに乗ってホテルアネックステトラを後にします。

天候はひどい有様で・・・スーツケースをタクシーのトランクにしまうだけの作業で、顔や頭をタオルで拭き取らないといけないほどの強雨です。

 

タクシーのリアシートに身を沈めて、この後のことを考えます。

今日乗る電車のスケジュールに関しては、この時点ではまだ悩んでました。

 

今日から、「東日本&北海道パス(以後:北海道パス)」を使用します。

すでに何度か書いてますが、この切符は10850円で、7日間有効です。

青春18切符みたいに、一枚で5人が一日旅できるとかというシステムはありません。

購入時に決めた・・・私の場合、「8/10~8/16」の7日間、東日本と北海道のJR管轄の路線が乗り放題になります。

普通列車と快速が対象になり、特急に乗る場合は「乗車券+特急券」を別途買わないといけないか、「一日分6000円のオプション切符(以後:オプション切符)」を買うことで、その一日だけ特急の自由席に乗り放題になるという手段もある切符です。

本州と北海道との移動に関しては、8/9編に書いた通りなので割愛します。

 

そして、8/10に泊まる予定の宿は旭川の北側にある、「名寄(なよろ)」という町にあるホテルになります。

 

 

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8/10の行程地図です。左下の函館から、右上の名寄まで行きます。


直行で向かっても、路線距離にしてなんと501㎞。

東京~名古屋間に匹敵する距離になります。

今日移動する距離は・・・すべて鈍行だと、函館始発に乗っても8/10中にたどり着けないものなので、どこかで特急を使わないといけません。

オプション切符は6000円なので、特急料金の追加で6000円以上掛かるルートで使えば良いと思いがちですが、オプション切符を使わない場合は北海道パスは乗車券として扱えないルールがありますので、乗車券ごと買わないといけません。

実質特急料金が3000円かかる場合は、乗車券と合わせて6000円を超えますので、オプション切符のほうが得になるという仕組みですね。

特急はスピードが速く、主要な駅以外は飛ばしてしまうために短時間で目的地に到着できます。

汽車の台数も多く、席に座れやすいですし、指定席も存在するので非常に便利です。

が、今回特急を使うのは、「普通車のアクセスの悪さ」を解消するためと考えてます。

 

例えば、一番早い始発で函館駅を出発し、名寄へ到着するルートをアプリで設定します。

切符の種類は「普通車のみで、有料車は乗らない」と選びます。

すると・・・。

 

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8/10 函館始発指定、名寄行き、特急なし鈍行のみ指定をアプリで調べた結果。


 

始発なのに函館を10:57出発と出ます。

でも、函館を一番早く出発する鈍行は、08:18なのです。

この結果を見ると、だれもが「?」と思うと思いますが、一応検索結果がこうなることには理由があります。

先を見るとわかりますが、「長万部(おしゃまんべ)」という駅から「東室蘭」へ向かう汽車が、出発が15:26となってます。

この長万部という駅が、途中で小樽を経由して札幌に向かうルートと、室蘭側を経由して札幌に向かうルートの分岐点の駅となってます。

が、利用者が少ないため、もっと早い時間に一本電車が出ているのですが、どんなに急いでも函館から鈍行で長万部に向かった場合、一番早い「東室蘭を目指す汽車」が、15:26出発となるのです。

なので、函館を早く出ても、駅の前すらろくに何もない長万部駅で数時間待機時間が出てしまう。

だったら、出発時間をゆっくりにしたほうが良いのではないか?

そんな配慮がなされた結果、函館10:57出発の汽車が選ばれるわけです。

 

ところが、長万部でこれまで乗ってきた鈍行を降り、東室蘭行きの特急を待つと、なんと 11:33出発の特急がやってきます。

 

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8/10 11:18分以降に長万部発車、東室蘭行きの有料特急指定でアプリ検索。

これに乗ると、東室蘭には12:22に到着します。

(これに乗らなくても、有料特急ならば大体一時間おきに乗れる事実が発覚。)

ただ、この特急に乗るには、乗車券が1450円、自由席特急券が1130円かかります。

オプション切符を買えば、乗車券は北海道パスが使えます。

が、オプション切符がそもそも6000円なので、ほかに特急を利用するかどうかで、オプション切符がお得か、乗車券ごと特急券を買いなおしたほうがお得かが決まります。

 

この日は室蘭で観光をして、その上で名寄までいかないといけないので、東室蘭から名寄までも特急使用を辞さない覚悟で考えてました。

 

しかし、ここで私にとっては想定外だった事実が発覚します。

 それは、函館駅に予定通り余裕をもって到着し、本日分の「オプション切符」を買おうとした時のことでした。

北海道パスは、宇都宮駅で出発時に購入しており、オプション切符はそのすぐ隣にあることを把握しているので、みどりの窓口に行かなくても自動券売機で買えることを確認してありました。

・・・が、「8/10~20」日が指定できないのです。

一日のみの切符なので、購入時に「いつ使用する分か?」を入力して購入するシステムなのですが・・・8/10のボタンが暗くて押せない仕組みになってました。

「当日は買えないのか!?」

とも思いましたが、その割にまるっと11日間選べません。

泣く泣く、みどりの窓口に行ってみると・・・。

「ああ、オプション切符もお盆、年末年始、GWは使えないんですよ。」

今回選ばなかった切符に、「東日本&北海道【フリー】パス」 というものがありまして、特急とかも自由席で乗り放題(6回だけ、指定席を選べます。)という素敵な切符なのですが、年末年始、お盆、GWは使用できないのであきらめたのですが。

まさか、北海道パスのオプション切符も、お盆に使用できないとは・・・。

いや、完全に私のチェックミスなのですが、JRの切符の説明サイトの説明文って、めがっさ長いんですよね。

一応チェックしたものの、斜め読みだったのか見事に見落としていたのだと推測。

 

さて、ここで計画が大幅に狂います。

基本特急でぱーーーっと流して高速移動し、一日に「2~3駅ならば、途中下車してもスケジュール的に余裕がある」プランを組んでいたのですが。

特急使用に、当初よりも費用が多くかかるとなると可能な限り削らないといけません。

その結果、どの程度の時間的余裕があるのか?

事前に調べてあった計画を全部組みなおさないといけないような、膨大なチェックと記録が必要になります。

実質、ちゃぶ台返しですね。

この一件がなければ、「今回の旅行はこんなルートになります♪」的な説明を先に入れることができたのですが・・・ルートは、その日その日に決めていたので、記憶通りの「ルートを決めたタイミング」に合わせて公開していくことにいたします。

予約した宿は変更しないようにすることでその日一日の最終目的地と設定し、どの電車に何分に乗るのか? どこまで乗るのか? 乗り換えはどの程度時間がかかるのか? 等を毎日毎日練り直す日々がスタートしたのでした。

 

オプション切符の購入を諦めて、北海道パスで改札を通り、次に乗る汽車が出る予定のホームへ移動します。

出発まで30分以上あるのに、もう汽車はドアを開けて待ってました。

 

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函館駅のホームで出発を待つ、長万部行き汽車。

しかも、一両編成。

幸いトイレはついてましたが・・・和式(白目

私の田舎の、米坂線で見るような古い車体です。(米坂線は二両編成)

それはともかく、意外と席が埋まってます。

大急ぎで走り出し、ホームで3人ほど追い抜いて電車に飛び乗り、席を確保。

・・・優先席でした orz

スーツケースがでかいので、普通のシートには入れませんでしたので、ベンチシートの優先席で仕方なく着座。

優先席が必要な方が乗ってこられたら、諦めて席を譲る事を忘れないようにしよう・・・。

 

出発まで20分以上あったので、駅のホームや汽車の写真を撮り、自動販売機でお茶を2本確保します。

当然車内販売はないですから、途中で買えるとは思わない覚悟で準備をしてます。

 

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朝の函館駅ホームの様子、乗る汽車の外観、車内の様子です。

乗り放題切符での旅っていうのはこれが実質初めてになります。

もっと若い人がいっぱいなのかと思っていたのですが、割と年配の方も多いです。

普通に北海道内の移動で乗っていると思われる、身なりの良いおばあちゃんも居れば、私よりも年上なのに「フリー切符で北海道旅行ですね?(Y/y)」的なおじさんも居て、平均年齢はかなり高め。

私ですら、平均年齢よりも下かもしれないレベル。

 

予想外のアクシデントがあったものの、ずっと楽しみにしていた「北海道を汽車で旅する」旅行の始まりです。

車の遠距離運転は平気ですが、何時間にも及ぶ汽車に乗って揺られる旅が私には耐えられるのか・・・まだわかってないので不安もありました。

東京で遊んで地元に電車で帰るときは、割と我慢できません。グリーン車に乗るか、新幹線でさっと帰ってしまう方です。

景色が見慣れすぎていて新鮮味が無いからなのか・・・それとも、景色に関係なく鈍行での長旅は我慢できないだけなのか。

判明するまでもう少し・・・。

 

5000文字に届きそうなので、この辺で。