2019年 北海道電車紀行。~8/11編 その3
ノシャップ岬から稚内駅へ戻ってきました。
近くのニッポンレンタカーさんに、お借りしたN-BOXを返却。
「無事故返却感謝の割引チケット」を頂きました。
来年の8月まで有効期限がある、500円値引きのチケットです。
・・・ただ、北海道地域限定という。
私はこのチケットを使うことができるのでしょうか・・・。
冬にも北海道に行くつもりではありますが、真冬の北海道で運転できると勘違いするほど、うぬぼれてません。
北海道が、全国一交通事故が多い理由に推測が付かないほどは鈍くはないつもりです。
さて、稚内駅です。
今日の宿は連泊ですので、名寄市のグランドホテル藤花ですから、晩御飯はありませんし、名寄市は夜が早いのでお店は壊滅と考えるべき。
コンビニ晩御飯を避けたいならば、今のうちに稚内市内で買ってしまうのが吉でしょう。
ですが、ここで重大な選択を私は迫られていたのです。
名寄に帰る汽車をどうするか・・・という選択でした。
何が問題なのかというと。
この問題に気が付いた時点での時間は、16:50位でした。
稚内から名寄方面に出発する汽車は、今日の時点でもう「あと2本」しか残ってません。
① 17:46に稚内を出発する特急で、名寄には20:30到着・・・と2時間44分で帰れます。
② 18:04に稚内を出発する普通汽車(鈍行)で、名寄には21:45到着なので、3時間45分かかります。
先発の特急を選んでしまえば体はらくちんですが、私が持つ北海道パスは特急を利用する場合は乗車券として使用できませんので、まるっと6150円必要になります。
後発の鈍行を選んでしまえば、4時間ほどかかりますが追加料金無しで名寄に戻ることができます。
お財布事情を見たら、余裕で鈍行を選ぶべきなのです。
でも、疲労状況から少しでも早くホテルに帰って休みたいという気持ちもあり、特急も捨てがたい。
しかし・・・悩みどころがこれだけならば、「汽車の中で寝ればいいんぢゃね?」ということで、迷うことなく鈍行を選べるのが私ですが、ここにもう一つ決断を迷わせる要素があったのです。
稚内駅構内が、混雑しすぎている!
あまり見知らぬ他人を撮影することはしないようにしているので、混雑具合をとることはできませんでしたが、明らかに様子がおかしい人数がいます。
どう見ても、改札の横に並んでいるんですよね。
嫌な予感がして、駅員さんに聞いてみました。
ら「すみません、昨日の終電って混雑してました?」
員「昨日の終電は乗れない人が居たみたいですよ。」
・・・・・やっぱりか orz
鈍行しか対応してない乗り放題パスである、「北海道パス」や「青春18きっぷ」でここにきていて、今日中に旭川方面に帰りたい、稚内から去りたい人が相当数いる様子なのです。
それらの人は、私同様に「鈍行で帰らないと追加料金が大幅に発生する」という条件を抱えてます。
北海道の鈍行は、キハ系の汽車一両とか二両程度で運行されているため、路線や条件によっては、この時期とんでもない混雑になることがあります。
・・・ここ、稚内の夕方のように。
稚内は、「宗谷岬」という北海道でも屈指の重要観光ポイントを抱えてます。
宗谷本線という路線の終点であり、主要都市である旭川や札幌からの時間を鑑みるに、ここに来た人は手短に観光をして宗谷本線をUターンするか、ゆっくり観光して一泊してから翌日に稚内を去るか・・・くらいしか選択肢がない事。
(厳密には、稚内空港から空の便で移動する手段もあります・・・が、高い!)
日帰りUターンする人は、どうしても夕方以降の汽車に乗りざるを得ないタイムスケジュールになり、上記の2本の汽車のどちらかを選びざるを得ない状態に陥る。
よって、観光客が増えるお盆とかは、最終汽車に乗れない人が出てきたりするわけです。
更に、決断すれば確実に乗れると思われる特急は先発で、鈍行が後発となる時刻表にも悪意を感じます。
これが逆ならば、鈍行に乗れなかったら特急にのるしかないかぁーと、2回の選択が許されますが。
出費をケチって特急をパスした上、鈍行の改札の列に並び遅れて乗れないと、稚内で一泊をしないといけないという悲劇が待ってます。
当然予定してた宿はキャンセル・・・当日キャンセルですから、宿泊費用全額キャンセル料として請求されても文句が言えません。
更に、稚内で宿が見つかるのかという問題点もあります。
・・・多分、そういう人が一晩過ごせる場所がどっかにあるんぢゃないかと思いますが・・・現時点知らないので、「駅の外で野宿か!?」と、恐れ戦く訳です。
ここまで脳内分析した上で、昨夜は最終汽車に乗れなかった難民が出たという事実。
・・・・・・。
チキンな私は、特急の指定席を買いました。(白目
子kで6640円の出費です。(ちーん)
皮肉なことに、通常の券売機のほかに、「クレジットカード専用特急券売機」なるものが設置されてまして。
宗谷本線の終点である稚内駅設置ですから。
行先と、普通汽車/特急自由席/特急指定席かを選ぶだけで切符が帰るという便利な端末になってました。
まあ、距離とか時間とか実用性考えれば、旭川までのすべての駅と、札幌までの選択肢があれば用足りそうですよね。
そんなこんなで特急切符を手に入れた私は、駅構内のセイコーマートで晩御飯になるものを購入して、待合者用の椅子に腰かけました。
周りを見渡すと・・・どうみても、「これから鈍行で数時間頑張る!」的な貧乏旅行をするような人はそれほど多くなさそうな雰囲気に、今頃気が付く訳です。
後で知ったことですが、「風っこそうや号」という特別列車が到着した後だったらしく、それに乗っていた観光客が稚内駅に留まっていただけだったみたいです。
https://www.vill.otoineppu.hokkaido.jp/kakuka/kazekko-soya.html
無論、その中でも最終汽車の座席を確保すべく、一時間以上前から改札の横で並んでいた乗り放題チケット利用者達もいましたが、急に選択を迫られて視野が狭くなっていた私にはそこまで気が付けなかったようです・・・。
何事にも経験が必要・・・汽車で稚内に来たことが初めてな私は、目の前の「最終汽車の改札の列」で最前列に並び、楽しそうに会話をしている高校生~大学生と思しき若者のの集団にさえも、この場での旅行運行の判断において劣っている「北海道汽車旅行の初心者」であることを再自覚させられたのでした。
そんなこんなをしているうちに、私が切符を買った特急宗谷が入線。
乗客がすべて降りて、改札が始まりました。
・・・正直、特急の改札は並ぶこともなく、人もまばら。
指定席はちょっと早まったかなぁ・・・と思いつつも、差額は500円なので、きにしないことにして、指定席車両へ移動しました。
そして、指定席汽車に乗り込ました。
その車内の様子です。
The 貸し切り!
いやいやまてまて、稚内駅よりも、南稚内駅のほうが稚内市内中心部に近い。
きっと南稚内駅で人が乗ってくるって。
・・・・・来ませんでしたけどね!
ただ、切符拝見の車掌さんに聞いたところ、自由席はたった一両編成だったようで満席だそうです。
指定席は、他の車両にはちらほらと乗っている人が居て、ここだけ貸し切り状態だそうです。
切符を買うとき時間優先で「座席位置は券売機にお任せ」をしてしまったことが悔やまれる。
きっと「自分で座席表から選ぶ」をしておけば、ガラガラだったことを事前に察知できたはず。
しかし、自由席は満席に近く、あとから指定席にする場合は追加料金がかかりますが、最初から指定席切符買うより高くなるみたいなので、私の選択はきっと間違ってなかったと思いたい。
なお、車掌さんからもう一言頂きました。
「今日の最終汽車も、たぶん数名あぶれますよ。
私は正しかったのだ・・・きっと。
・・・リップサービスでないことを祈りたい。
ここからは名寄までダイジェストでお届けます。
もっとも、途中から暗くなってしまい、景色は撮影できてませんのでそれほどありません。
そして、名寄に到着。
夜の名寄の景色は、昨日の写真で代用できるほど、何も変わってませんでした。
昨夜は知らなかった、駅から帰るルートでコンビニとかお店が開いている道を選び、微妙に足りないお腹を気遣いながらも、明日の朝ご飯をコンビニで入手。
宿についてシャワーを浴び、翌朝にドタバタしないように荷物を整理しているうちに、いつのまにか寝てました・・・。
起きたらちゃんとベッドにいて、洗顔や着替えに使う荷物以外はすべてスーツケースにまとめられていたので、無意識にしっかり仕事は済ませていたようです。
まだ4300文字ですが、日付が変わりましたので、次は次のページへ。
汽車を降りた後何一つ写真を撮ってないところを見ると、本当に相当テンパっていたようです。
まあ、仕方ないですね。