2019年 北海道電車紀行。~8/11編 その1~

おはようございました。

というわけで、8/11・・・朝です。

前日の8/10は、一番最初の出発偏に書いた通り、想定外というか不本意な休日だったのでちょっと落ち着かない感じだったのですが、今日は間違うことなき、会社の従業員も全員きっちりお休みになっているお盆休みです。

心置きなくお休みを満喫できます。

 

・・・この日の朝のLINEで嫁から聞いたのですが、突発で営業日にした8/10は、仕事が殆どなくて午後に会社を早仕舞したそうです。

この事実を、「結果論」というか、「想定された事態」と取るのか。

ちょっと心の中に昏い炎がめらめらしかけましたが、従業員のみんなも早くお休みに入れたんだと思い、一応鎮火させました。

 

さて、この日ですが、起床は06:30です。

一応アラームをかけてましたが、朝方人間の私は大体アラーム前に目覚めます。

仕事がある日は、目が覚めていてもギリギリ許されるアラームが鳴る時までワザと寝ているので朝ぐうたらみたいに思われがちですが、休日とか実は朝早いんです。

そして旅行の時はもっと早いんです。

 

06:30起床程度で「早起き」連呼しながらでかい顔しているのはさすがにどうかと思いますが・・・。

名寄駅から出る汽車の出発が、07:52なので、もっと早く起きてもしょうがないんですよね。

確か、南方面である旭川方面に07:42が始発だったかな?

なので昨夜見て驚いたのですが、有人駅である名寄の改札開始時刻は、07:30だそうです。

改札入口の上の方の木札に明記されてました。

 

高速バスの停留所も兼ねていたり、それらの人のトイレの利用なども考えているのか、駅舎自体が開錠されて利用できるようになるのはもっと早いですし、昨夜私が名寄に到着した時もバス用待合室は普通に電気ついてて人も居ました。

 

それはさておき。

朝起きて、とりあえずすぐに朝ご飯を食べました。

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質素にして十分、セブンイレブンの三色ご飯。

これと、おかかおにぎり一個を、ジャスミン茶で流し込みます。

それから今日の準備を開始します。

先の日記にも書いている通り、この宿「グランドホテル藤花」は今回連泊になってます。

つまり、重たいスーツケースをここにおいて旅立てるという事です!

すなわち、必要なものをリュックサックの方に詰めておく必要があります。

朝食を取り、洗面を済ませてから荷物の整理に移ります。

そうしているうちに、おなかが痛くなってくるのでトイレを済ませます。

 

あまりきれいな話ではありませんが、私は基本事務職で座りっぱなしが多い為、痔持ちです。

あと、右膝の半月板を失っている為に、膝を曲げっぱなしにしたり、そこに体重をかけることができません。

この二つを要約すると・・・。

 

「洋式ウォッシュレットのトイレが無いと生きていけない体」

 

・・・という事になります。

しかし、名寄の駅を通過する汽車は、特急でもない限り「キハ」車輌が使用されてます。

キハ車輌のトイレは、下手すると和式・・・一部洋式もありますが、間違いなくウォッシュレットはありません。

ビジネスホテルのユニットバスは、余程古くからあって水回りを改築してないホテルでもない限り、洋式ウォッシュレットトイレが設置されてます。

ココから導き出される最適解は。

 

「ホテルに居るうちに、出せるものは可能な限り出しておけ。」

 

ということです。

私は食生活とサプリの影響もあり、大体食事をした回数分、きっちりトイレに行く人間なので、朝ご飯を食べて30分もすれば大体おなかが痛くなります。

朝ご飯が出発間際だと、出発時間になってもおなかが痛くならないという事態が発生するかもしれません。

そうすると、和式しかなかった名寄駅で待っている間とか、汽車のなかでおなかが痛くなってしまうかもしれません。

なので、真っ先に朝ご飯を食べて、トイレに行くタイミングを逃さず、且つ慌しいトイレタイムにならないように最善を尽くす。

その為のスケジュールが、出発一時間前に置き、すぐにご飯を食べてから荷物などの準備に取り掛かる・・・という形でした。

 

北海道を汽車で旅行する際の、一番の懸念事項がこの「トイレ事情」でした。

キハ車輌は基本、製造時にはトイレがない車両が殆どでした。

キハ車輌かどうかは分かりませんが、青春18切符旅行の動画とかを見ると、「この路線はトイレがない汽車に当たる可能性があるのですが・・・ああよかった、トイレ付きの車輌でした。」みたいな実況も見たことがあるので、

 

乗った汽車にトイレが付いてない可能性。

 

これを常に意識してました。

この日乗る汽車は、名寄から稚内まで乗り換えなしの、4時間16分乗りっぱなし車輌になります。

ですから、トイレがないとかきっとあり得ないと思いますが・・・トイレに関しては、常に最悪の事態を想定するようにしてます。

甘い考えで、危うく社会的地位を失いかけた危機がいくつもありましたので(トオイメ

 

多分青春18切符関連の旅行で遠距離をやったことがある人はきっと笑わないと思います。

これからやってみようと思う人は、この辺は想像を働かせて、困る場面をシミュレートしておくと良いと思います。

それはきっと、青春18切符旅じゃなくても、どこかであなたを助けてくれるに違いありません。

 

トイレの話はここまでにしておいて。

 

グランドホテル藤花から名寄駅までおよそ1㎞。

スーツケースを転がして移動した昨夜の足でおよそ20分かかってますから、今日は身軽なので15分強で到着すると見込んで、07:10にはホテルを出ました。

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道の途中で見かけたお店。ゴールデンボンバーの4人が片手をあげたままジャンプしつつ「女々しくて」とか歌ってそう。

 

周りをきょろきょろしながら歩いたので、07:30位に駅に到着してます。

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朝の名寄駅。始発前なのに、家族を駅に送り届ける車が結構やってきます。人もそこそこいました。

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逆光で見ずらいですが、恐らく国鉄時代からこの名寄の街を見てきた、名寄駅の手作り看板です。

 

さて、多分特急と各駅停車が混在して停車する、自動改札機の内駅はどこもそうなのではないかと思うのですが・・・。

名寄駅では、次に来る汽車の乗客しか改札遠しません。

 

やってくる汽車が少ない事。

自動改札が旭川以北には存在しないので、特急チケット持ちの乗客を区別する手段が乏しい事。

乗客も少ない為、それほど手間がかからない事。

 

これらの理由により、数少ないマンパワーでも十分に回せているからでしょう。

毎年膨らむ赤字が叫ばれるJR北海道です。

高い機械は、設置した分だけ目に見える経理的プラスがないと導入できないのでしょう。

人間が動くことが一番高いといわれる昨今ですが、システムと顧客数、経営基盤の経理状況によっては機械よりも人が動いた方が経営に易しい事例が、今ここに存在しているわけです。

 

つまり何が言いたいのかというと。

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8/11 名寄駅から稚内駅までの時刻表と駅表です。

逆方向である旭川方面の始発の改札が為されている今、稚内方面に向かう私は改札を通してもらえない・・・という事です。

 

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名寄駅の改札案内。

 

稚内の向かう汽車は、旭川が始発の汽車になります。

一時間前に旭川を出て、名寄にやってくるので。きっとある程度席は埋まっていると思うのです。

なので、ホームに早く出てトップバッターで並んでおき、いち早く汽車内部に過去混んで華麗に空いている席へ着座・・・を企んだのですが。

仕方がないので、改札口の横に立ちます。

稚内方面の改札が始まったら、私が一番なんだからな?」

的な感じに。

 

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旭川行の始発汽車に乗り込む人たちと、汽車。(改札にトップバッターで並んだので、改札口の隙間から撮影。)

 

旭川方面の汽車も出発すると、稚内方面への汽車の出発時刻10分前になります。

ここでやっと、稚内行の乗客へ改札が解放されて通過をしました。

駅員さんによると、跨線橋を超えなくてもよい、駅舎の目の前のホームに汽車がやってくるとか。

グランドホテル藤花にスーツケースを置いてきているので、今なら跨線橋を超えるのも苦じゃないんですが・・・世の中、ままならないものですね。

 

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朝の名寄駅ホーム。

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こっちが旭川・・・南側方面です。

 

汽車がやってきて急いで乗り込みました。

大急ぎで乗り込んだので、乗る前の汽車の写真は撮ってません・・・。

(動画は取りましたが、ここには貼れないので。)

名寄駅到着の時点で、無人ボックスシートが3つでしたので、何とか座席を確保しました。

 

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稚内行汽車の中の様子です。

流石に稚内まで行く汽車だけあって、進行方向からみて横向きに座るベンチシートはほとんどありません。

写真の右手側・・・右手のボックスシートスペースの最後の部分が壁に覆われてますが、あそこに「後から追加されたトイレ」があります。

トイレがある場所の左側だけ、5人位が座れるベンチシートが設置されてます。

ボックスシート部は、立ち乗りに向いてませんからね。

でも、4時間を立ち乗りはちょっとご勘弁願いたい所。

 

それにしても・・・乗客が男ばっかり。

時刻表片手に仲間と談笑する大学生くらいの若いお兄ちゃんの集団。

高そうな一眼ディジカメを肩に下げ、腰にはやっぱり高そうなディジタルビデオカメラを持ち、質素なリュックから時刻表を取り出すおっさん。

「夏はやっぱり宗谷本線だよな!」と、ビール片手に大声で一人語るおじいさん。

 

鉄ヲタばっかりやん!

 

ニワカの私にはちょっと溶け込みにくい雰囲気満載のまま、汽車は稚内へ向けて出発いたしました。

ココからは、道中写真ダイジェストになります。

移動中は動画でしたので、ほとんどが停車駅の写真ばかりですが・・・。

 

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智北駅。まだ駅は5つ目です。

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清水駅。特急汽車とのすれ違いの為に、待合停車してます。

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でも、どっちかっていうと遠距離移動する乗客と運転手の休憩の為という意味合いが強そうな気がします。

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清水駅の裏手・・・というか、周囲の住人が駅を利用するために入る入口になるのですが・・・民家どころか建築物が見当たらないです。

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清水駅の駅舎入口です。

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清水駅の時刻表になります。特急が止まりませんので、こんなものでしょうね。

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清水駅、運賃表です。この運賃表をみて汽車を利用する人が居るのでしょうか?

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名寄から乗ってきた汽車の横姿です。なんと二両編成!(驚)

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清水駅にて、すれ違いの特急汽車がやってきました。

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清水駅にて。特急が通過してすれ違いが完了したため、スピーカー放送で発車の案内が為されたため、車内に戻る乗客。

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咲来(さっくる)駅。もちろん無人です。

 

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歌内駅。古い汽車の流用らしいものが置いてあるだけの駅です。この辺りで稚内までの道のりの半分になります。

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有名な、糠南(ぬかなん)駅。

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もはや駅としてはどうなの? レベル。

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物置が駅舎になってます。開けると、瓶ビールケースに座布団を敷いた椅子、来訪者ノート、普通の駅舎にあるような案内版や掲示板、ポスターがあります。挙句の果てには雪かき用のスコップ等も。 この駅は、早朝、お昼、夜の一日3本しか汽車が止まらないので、一度降りたら7時間近くは安定で滞在できます。(白目

 

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安牛駅。屋根があるだけでも有難いとか思ってしまうレベルの駅舎。

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幌延駅。跨線橋があり、有人であることが、どれだけ駅として立派なのか・・・と感動しました。(洗脳済)

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あたたかみを感じる、木彫りの駅名看板。

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この駅では、久しぶりの停車時間があったので駅から出ました。乗り放題チケットはこういうところは便利ですね。ただ、利用者が少ないですから、駅員さんにお願いすれば普通の切符でも改札出て自動販売機に行くくらいは許可が下りそうな気がします。

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駅前ロータリー定番の、町の観光マップ。

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幌延駅のホームから、旭川方面の線路を撮影。

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有人駅は、特急が止まりますので、必ずホームが2つ以上あります。もっとホームがあった形跡があった駅もありましたが、実質鈍行と特急の2本しか同時に通ることがないので、それ以上は破壊されたり草ぼうぼうでほうちされたりしてました。

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名寄から乗ってきた、稚内行の汽車。幌延駅ホームより、稚内方面を撮影。

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汽車の型番。安定と信頼のキハ。

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歴史を感じる、幌延駅の跨線橋。歴史を大事にするというより、単純にお金がないので可能な限り使い倒すんだという感じがしますが。稚内方面の線路を撮影。

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残念、駅名が映ってません。駅舎が綺麗で、「ここは良い駅だなぁ。」と思いました。(洗脳完了)

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抜海駅手前で開けた場所があり、牛が放牧されてました。いかにも夏の北海道らしい、のどかな風景です。

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抜海(ばっかい)駅。もう残すところは、南稚内稚内のみ。この抜海駅の周辺には民家らしい建物が何件かありましたが、今はその殆どが廃屋になっており、だれも住んでないらしいです。

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終点一歩手前の、南稚内駅。稚内市の中心部には、この駅の方で降りた方が近いです。

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ローカル線で使用されている汽車に関しては、北海道ではエアコンは付いてません。なのでこの旋回作動する扇風機で涼を取ることが基本となります。窓を開けても良いですし、真夏でも割と扇風機と窓で涼しかったです。雨が降った場合はちょっと考えたくないですね・・・。

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扇風機のスイッチは特定の席の真横にあります。気温20度前後だと年配の方や寒がりの人だと扇風機は要らないようなので、そういう方々に扇風機スイッチの横の席を確保されてしまうと、大変つらい旅になってしまいます。

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稚内駅到着。ホーム内の「宗谷本線終点」が、奥の方に見えます。

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指宿(いぶすき)駅よりの距離を示す看板。指宿駅は、鹿児島県の鹿児島市から伸びている「枕崎線」という最南端の路線の駅の一つ。旭川から稚内に延びている宗谷本線に近い存在。駅としては最南端ではなく(最南端は西大山駅)、最遠方は行き止まりの枕崎駅なのでなんでだろうと調べてみたら、「みどりの窓口」がある最北の駅が稚内で、最南の駅が指宿駅でした。

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稚内駅のホーム看板。宗谷本線の行き止まり駅であることを示す。

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稚内駅のホームと、乗ってきた汽車。これから30分後に折り返し運転で帰りますが、とりあえずここまでお疲れさまでした。

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さっきから稚内駅の、最北アッピルがすごいです。稚内駅は、JR最北端の駅であり、有人駅でも最北端となります。無人駅最北端は、写真でも紹介した抜海駅になります。

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稚内駅の外側。びっくりすることに、チャリダー一杯居ました。写真の右下に謎の線が伸びてますが、これは・・・・。

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稚内駅は最近建て替えられており、以前の駅舎は残ってませんが、以前の「宗谷本線の終点」は今のホームにある終点よりも先にある為、その部分だけ残してモニュメントにしてあるのでした。

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こんな感じ。 駅の外にも、人が集まるポイントがあるわけですね。

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石碑も含めて撮影。

 

さて、6000文字を突破しました。写真もいっぱいでページが重たくなるので、稚内に到着した丁度いいところで次のページに行きます。