2019年 北海道電車紀行。~8/11編 その1~

おはようございました。

というわけで、8/11・・・朝です。

前日の8/10は、一番最初の出発偏に書いた通り、想定外というか不本意な休日だったのでちょっと落ち着かない感じだったのですが、今日は間違うことなき、会社の従業員も全員きっちりお休みになっているお盆休みです。

心置きなくお休みを満喫できます。

 

・・・この日の朝のLINEで嫁から聞いたのですが、突発で営業日にした8/10は、仕事が殆どなくて午後に会社を早仕舞したそうです。

この事実を、「結果論」というか、「想定された事態」と取るのか。

ちょっと心の中に昏い炎がめらめらしかけましたが、従業員のみんなも早くお休みに入れたんだと思い、一応鎮火させました。

 

さて、この日ですが、起床は06:30です。

一応アラームをかけてましたが、朝方人間の私は大体アラーム前に目覚めます。

仕事がある日は、目が覚めていてもギリギリ許されるアラームが鳴る時までワザと寝ているので朝ぐうたらみたいに思われがちですが、休日とか実は朝早いんです。

そして旅行の時はもっと早いんです。

 

06:30起床程度で「早起き」連呼しながらでかい顔しているのはさすがにどうかと思いますが・・・。

名寄駅から出る汽車の出発が、07:52なので、もっと早く起きてもしょうがないんですよね。

確か、南方面である旭川方面に07:42が始発だったかな?

なので昨夜見て驚いたのですが、有人駅である名寄の改札開始時刻は、07:30だそうです。

改札入口の上の方の木札に明記されてました。

 

高速バスの停留所も兼ねていたり、それらの人のトイレの利用なども考えているのか、駅舎自体が開錠されて利用できるようになるのはもっと早いですし、昨夜私が名寄に到着した時もバス用待合室は普通に電気ついてて人も居ました。

 

それはさておき。

朝起きて、とりあえずすぐに朝ご飯を食べました。

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質素にして十分、セブンイレブンの三色ご飯。

これと、おかかおにぎり一個を、ジャスミン茶で流し込みます。

それから今日の準備を開始します。

先の日記にも書いている通り、この宿「グランドホテル藤花」は今回連泊になってます。

つまり、重たいスーツケースをここにおいて旅立てるという事です!

すなわち、必要なものをリュックサックの方に詰めておく必要があります。

朝食を取り、洗面を済ませてから荷物の整理に移ります。

そうしているうちに、おなかが痛くなってくるのでトイレを済ませます。

 

あまりきれいな話ではありませんが、私は基本事務職で座りっぱなしが多い為、痔持ちです。

あと、右膝の半月板を失っている為に、膝を曲げっぱなしにしたり、そこに体重をかけることができません。

この二つを要約すると・・・。

 

「洋式ウォッシュレットのトイレが無いと生きていけない体」

 

・・・という事になります。

しかし、名寄の駅を通過する汽車は、特急でもない限り「キハ」車輌が使用されてます。

キハ車輌のトイレは、下手すると和式・・・一部洋式もありますが、間違いなくウォッシュレットはありません。

ビジネスホテルのユニットバスは、余程古くからあって水回りを改築してないホテルでもない限り、洋式ウォッシュレットトイレが設置されてます。

ココから導き出される最適解は。

 

「ホテルに居るうちに、出せるものは可能な限り出しておけ。」

 

ということです。

私は食生活とサプリの影響もあり、大体食事をした回数分、きっちりトイレに行く人間なので、朝ご飯を食べて30分もすれば大体おなかが痛くなります。

朝ご飯が出発間際だと、出発時間になってもおなかが痛くならないという事態が発生するかもしれません。

そうすると、和式しかなかった名寄駅で待っている間とか、汽車のなかでおなかが痛くなってしまうかもしれません。

なので、真っ先に朝ご飯を食べて、トイレに行くタイミングを逃さず、且つ慌しいトイレタイムにならないように最善を尽くす。

その為のスケジュールが、出発一時間前に置き、すぐにご飯を食べてから荷物などの準備に取り掛かる・・・という形でした。

 

北海道を汽車で旅行する際の、一番の懸念事項がこの「トイレ事情」でした。

キハ車輌は基本、製造時にはトイレがない車両が殆どでした。

キハ車輌かどうかは分かりませんが、青春18切符旅行の動画とかを見ると、「この路線はトイレがない汽車に当たる可能性があるのですが・・・ああよかった、トイレ付きの車輌でした。」みたいな実況も見たことがあるので、

 

乗った汽車にトイレが付いてない可能性。

 

これを常に意識してました。

この日乗る汽車は、名寄から稚内まで乗り換えなしの、4時間16分乗りっぱなし車輌になります。

ですから、トイレがないとかきっとあり得ないと思いますが・・・トイレに関しては、常に最悪の事態を想定するようにしてます。

甘い考えで、危うく社会的地位を失いかけた危機がいくつもありましたので(トオイメ

 

多分青春18切符関連の旅行で遠距離をやったことがある人はきっと笑わないと思います。

これからやってみようと思う人は、この辺は想像を働かせて、困る場面をシミュレートしておくと良いと思います。

それはきっと、青春18切符旅じゃなくても、どこかであなたを助けてくれるに違いありません。

 

トイレの話はここまでにしておいて。

 

グランドホテル藤花から名寄駅までおよそ1㎞。

スーツケースを転がして移動した昨夜の足でおよそ20分かかってますから、今日は身軽なので15分強で到着すると見込んで、07:10にはホテルを出ました。

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道の途中で見かけたお店。ゴールデンボンバーの4人が片手をあげたままジャンプしつつ「女々しくて」とか歌ってそう。

 

周りをきょろきょろしながら歩いたので、07:30位に駅に到着してます。

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朝の名寄駅。始発前なのに、家族を駅に送り届ける車が結構やってきます。人もそこそこいました。

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逆光で見ずらいですが、恐らく国鉄時代からこの名寄の街を見てきた、名寄駅の手作り看板です。

 

さて、多分特急と各駅停車が混在して停車する、自動改札機の内駅はどこもそうなのではないかと思うのですが・・・。

名寄駅では、次に来る汽車の乗客しか改札遠しません。

 

やってくる汽車が少ない事。

自動改札が旭川以北には存在しないので、特急チケット持ちの乗客を区別する手段が乏しい事。

乗客も少ない為、それほど手間がかからない事。

 

これらの理由により、数少ないマンパワーでも十分に回せているからでしょう。

毎年膨らむ赤字が叫ばれるJR北海道です。

高い機械は、設置した分だけ目に見える経理的プラスがないと導入できないのでしょう。

人間が動くことが一番高いといわれる昨今ですが、システムと顧客数、経営基盤の経理状況によっては機械よりも人が動いた方が経営に易しい事例が、今ここに存在しているわけです。

 

つまり何が言いたいのかというと。

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8/11 名寄駅から稚内駅までの時刻表と駅表です。

逆方向である旭川方面の始発の改札が為されている今、稚内方面に向かう私は改札を通してもらえない・・・という事です。

 

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名寄駅の改札案内。

 

稚内の向かう汽車は、旭川が始発の汽車になります。

一時間前に旭川を出て、名寄にやってくるので。きっとある程度席は埋まっていると思うのです。

なので、ホームに早く出てトップバッターで並んでおき、いち早く汽車内部に過去混んで華麗に空いている席へ着座・・・を企んだのですが。

仕方がないので、改札口の横に立ちます。

稚内方面の改札が始まったら、私が一番なんだからな?」

的な感じに。

 

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旭川行の始発汽車に乗り込む人たちと、汽車。(改札にトップバッターで並んだので、改札口の隙間から撮影。)

 

旭川方面の汽車も出発すると、稚内方面への汽車の出発時刻10分前になります。

ここでやっと、稚内行の乗客へ改札が解放されて通過をしました。

駅員さんによると、跨線橋を超えなくてもよい、駅舎の目の前のホームに汽車がやってくるとか。

グランドホテル藤花にスーツケースを置いてきているので、今なら跨線橋を超えるのも苦じゃないんですが・・・世の中、ままならないものですね。

 

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朝の名寄駅ホーム。

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こっちが旭川・・・南側方面です。

 

汽車がやってきて急いで乗り込みました。

大急ぎで乗り込んだので、乗る前の汽車の写真は撮ってません・・・。

(動画は取りましたが、ここには貼れないので。)

名寄駅到着の時点で、無人ボックスシートが3つでしたので、何とか座席を確保しました。

 

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稚内行汽車の中の様子です。

流石に稚内まで行く汽車だけあって、進行方向からみて横向きに座るベンチシートはほとんどありません。

写真の右手側・・・右手のボックスシートスペースの最後の部分が壁に覆われてますが、あそこに「後から追加されたトイレ」があります。

トイレがある場所の左側だけ、5人位が座れるベンチシートが設置されてます。

ボックスシート部は、立ち乗りに向いてませんからね。

でも、4時間を立ち乗りはちょっとご勘弁願いたい所。

 

それにしても・・・乗客が男ばっかり。

時刻表片手に仲間と談笑する大学生くらいの若いお兄ちゃんの集団。

高そうな一眼ディジカメを肩に下げ、腰にはやっぱり高そうなディジタルビデオカメラを持ち、質素なリュックから時刻表を取り出すおっさん。

「夏はやっぱり宗谷本線だよな!」と、ビール片手に大声で一人語るおじいさん。

 

鉄ヲタばっかりやん!

 

ニワカの私にはちょっと溶け込みにくい雰囲気満載のまま、汽車は稚内へ向けて出発いたしました。

ココからは、道中写真ダイジェストになります。

移動中は動画でしたので、ほとんどが停車駅の写真ばかりですが・・・。

 

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智北駅。まだ駅は5つ目です。

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清水駅。特急汽車とのすれ違いの為に、待合停車してます。

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でも、どっちかっていうと遠距離移動する乗客と運転手の休憩の為という意味合いが強そうな気がします。

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清水駅の裏手・・・というか、周囲の住人が駅を利用するために入る入口になるのですが・・・民家どころか建築物が見当たらないです。

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清水駅の駅舎入口です。

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清水駅の時刻表になります。特急が止まりませんので、こんなものでしょうね。

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清水駅、運賃表です。この運賃表をみて汽車を利用する人が居るのでしょうか?

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名寄から乗ってきた汽車の横姿です。なんと二両編成!(驚)

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清水駅にて、すれ違いの特急汽車がやってきました。

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清水駅にて。特急が通過してすれ違いが完了したため、スピーカー放送で発車の案内が為されたため、車内に戻る乗客。

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咲来(さっくる)駅。もちろん無人です。

 

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歌内駅。古い汽車の流用らしいものが置いてあるだけの駅です。この辺りで稚内までの道のりの半分になります。

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有名な、糠南(ぬかなん)駅。

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もはや駅としてはどうなの? レベル。

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物置が駅舎になってます。開けると、瓶ビールケースに座布団を敷いた椅子、来訪者ノート、普通の駅舎にあるような案内版や掲示板、ポスターがあります。挙句の果てには雪かき用のスコップ等も。 この駅は、早朝、お昼、夜の一日3本しか汽車が止まらないので、一度降りたら7時間近くは安定で滞在できます。(白目

 

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安牛駅。屋根があるだけでも有難いとか思ってしまうレベルの駅舎。

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幌延駅。跨線橋があり、有人であることが、どれだけ駅として立派なのか・・・と感動しました。(洗脳済)

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あたたかみを感じる、木彫りの駅名看板。

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この駅では、久しぶりの停車時間があったので駅から出ました。乗り放題チケットはこういうところは便利ですね。ただ、利用者が少ないですから、駅員さんにお願いすれば普通の切符でも改札出て自動販売機に行くくらいは許可が下りそうな気がします。

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駅前ロータリー定番の、町の観光マップ。

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幌延駅のホームから、旭川方面の線路を撮影。

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有人駅は、特急が止まりますので、必ずホームが2つ以上あります。もっとホームがあった形跡があった駅もありましたが、実質鈍行と特急の2本しか同時に通ることがないので、それ以上は破壊されたり草ぼうぼうでほうちされたりしてました。

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名寄から乗ってきた、稚内行の汽車。幌延駅ホームより、稚内方面を撮影。

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汽車の型番。安定と信頼のキハ。

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歴史を感じる、幌延駅の跨線橋。歴史を大事にするというより、単純にお金がないので可能な限り使い倒すんだという感じがしますが。稚内方面の線路を撮影。

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残念、駅名が映ってません。駅舎が綺麗で、「ここは良い駅だなぁ。」と思いました。(洗脳完了)

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抜海駅手前で開けた場所があり、牛が放牧されてました。いかにも夏の北海道らしい、のどかな風景です。

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抜海(ばっかい)駅。もう残すところは、南稚内稚内のみ。この抜海駅の周辺には民家らしい建物が何件かありましたが、今はその殆どが廃屋になっており、だれも住んでないらしいです。

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終点一歩手前の、南稚内駅。稚内市の中心部には、この駅の方で降りた方が近いです。

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ローカル線で使用されている汽車に関しては、北海道ではエアコンは付いてません。なのでこの旋回作動する扇風機で涼を取ることが基本となります。窓を開けても良いですし、真夏でも割と扇風機と窓で涼しかったです。雨が降った場合はちょっと考えたくないですね・・・。

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扇風機のスイッチは特定の席の真横にあります。気温20度前後だと年配の方や寒がりの人だと扇風機は要らないようなので、そういう方々に扇風機スイッチの横の席を確保されてしまうと、大変つらい旅になってしまいます。

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稚内駅到着。ホーム内の「宗谷本線終点」が、奥の方に見えます。

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指宿(いぶすき)駅よりの距離を示す看板。指宿駅は、鹿児島県の鹿児島市から伸びている「枕崎線」という最南端の路線の駅の一つ。旭川から稚内に延びている宗谷本線に近い存在。駅としては最南端ではなく(最南端は西大山駅)、最遠方は行き止まりの枕崎駅なのでなんでだろうと調べてみたら、「みどりの窓口」がある最北の駅が稚内で、最南の駅が指宿駅でした。

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稚内駅のホーム看板。宗谷本線の行き止まり駅であることを示す。

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稚内駅のホームと、乗ってきた汽車。これから30分後に折り返し運転で帰りますが、とりあえずここまでお疲れさまでした。

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さっきから稚内駅の、最北アッピルがすごいです。稚内駅は、JR最北端の駅であり、有人駅でも最北端となります。無人駅最北端は、写真でも紹介した抜海駅になります。

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稚内駅の外側。びっくりすることに、チャリダー一杯居ました。写真の右下に謎の線が伸びてますが、これは・・・・。

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稚内駅は最近建て替えられており、以前の駅舎は残ってませんが、以前の「宗谷本線の終点」は今のホームにある終点よりも先にある為、その部分だけ残してモニュメントにしてあるのでした。

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こんな感じ。 駅の外にも、人が集まるポイントがあるわけですね。

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石碑も含めて撮影。

 

さて、6000文字を突破しました。写真もいっぱいでページが重たくなるので、稚内に到着した丁度いいところで次のページに行きます。

2019年 北海道電車紀行。~8/10編 その4~

さて前回は・・・。

タクシーの運転手さんから教えていただいた、回転すしでお昼を済ませたところからだったでしょうか。

場所は、室蘭駅の目の前となります。

 

ご飯を食べている間に、少し小雨が降ってきました。

地球岬でも振り出しそうでしたが、かろうじて持ちこたえていたものがついに崩れた感じですね。

観光中だけでも振ってこなかっただけ天気には感謝です。

貼れてくれたら最高ですが、こればっかりは・・・ねぇ・・・。

 

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室蘭支線の終点、室蘭駅外観です。

一応時刻表を見て行動してまして。

回転すしを選んだのも、猛烈な空腹に耐えかねていたのと、食事の時間の短縮を兼ねてました。

ウニやイクラは北海道でしか食べないので、一度来たら3回は食べたいと思ってます。

今回は電車という事で、駅からアクセスのよい場所でないとお店にも行けませんので、そういう意味ではこの回転すしは非常に都合がよかったのです。

 

さて、時刻表の件ですが・・・あとはここからは本日の宿がある名寄(なよろ)へ向かうだけとなります。

時間は14時を少し過ぎたところですが・・・距離が距離なので、特急を駆使してももう名寄は真っ暗に日が落ちた跡となりそうです。

 

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確認のための地図、今居るのが室蘭で、目的地が名寄。

地図上では室蘭は乗ってませんが、東室蘭の位置で判断していただいて問題ないです。

(名寄は、旭川からまっすぐ稚内へ向かう茶色表示の宗谷本線の途中にあります。)

地図で見ても距離がすごいですね。

 

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8/10の、東室蘭から名寄への時刻表。

距離にして約350㎞、旭川まで特急を乗っても案の定・・・名寄へは20時過ぎ到着です。

東室蘭で乗り換える特急は始発ではないので自由席では座れない恐れを考えて指定席を選択。

札幌からの特急は始発ですがきっとめっさ並んでいて自由席が取れないと推測をして指定席を選択。

この2種類の特急のチケットを、終点駅でガラガラの室蘭駅の改札前にあった、クレジットカード専用発券機で購入を済ませました。

 

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買った切符です。

 

そして室蘭駅のホームです

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発車5分前位にホームに付いたので、既に汽車は来てました。

電車は安定のキハでした。

(北海道のローカル線で使用されている、ワンマン運転ヂーゼルエンジン駆動で、大体30~40年くらい使われていて、見た目もレトロな上記の写真の車両を指します。鉄道マニアでもないので、電車の型番を指す「キハ」とか言われてもさっぱりわかりませんでしたが、流石に今回の旅行ではローカル線は全部「キハ」だったので覚えました。)

 

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汽車の型番を示す情報。

表示されている「キハ」にも意味があったと記憶してますが、そこまで熱心に知りたいわけでもないので割愛します。

 

東室蘭で鈍行から特急に乗り換えます。

割とせわしなくて、駅のホームの様子ですら写真にとれませんでした orz

次の旅行での宿題です・・・東室蘭駅の写真。

 

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札幌駅に到着。

案の定、札幌はめっさ混んでました。

鈍行に乗る時や、鈍行から降りて駅を出る場合は大体跨線橋を超えないと改札に付けないホームに入線することが多いイメージがあります。

が、特急で札幌について、そこから乗り継ぎで旭川までまた特急で行く場合は、流石に特急→特急乗り継ぎお客様への配慮なのでしょうか、向かいのホームで乗り継ぎができてとても便利でした。

もっとも、札幌駅は跨線橋はなく、下に降りますがエレベーターがあるのでホームを超えることになっても別に困らないんですけどね。

 

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札幌駅ホームに、旭川行の特急が入線。

写真の通り、めちゃくちゃ混んでます。(指定席にしておいてよかった・・・。)

写ってませんが、自由席はホームに上がってくる階段から見て一番遠い、一番前側と一番後ろ側に配置されていて超絶カオスでしたが、残念ながら写真は取れてません。

まあ、あまりほかの人の姿を映すのは避けたいと思っていたので、故意に取りませんでしたけどね。
尚、上記のホームの様子の写真は、身長185㎝で、体系以上に手が長い私が、目いっぱい手を上に伸ばして最高に高い場所でカメラのシャッターを切りました。

多分、2.2~2.3mくらいの位置からの見下ろしだと思います。
そして特急に乗り込みます。
座るシートは指定席でも、でかいスーツケースをしまうスペースは早い者勝ちになりますので、そそくさと乗り込み、さっさとケースを荷物置き場に設置して自分の座席に座りました。

 

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美唄(びばい)駅のホーム。

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砂川(すながわ)駅のホーム。 高速道路である道央道だと、砂川SAがあり、割とお世話になったので「砂川」という地名は覚えてました。

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深川駅。後日ここで降りることになります。(突発で思いついた都合だったので、この時はそんなことはつゆ知らず)

 

そうして、旭川駅に到着です。

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旭川駅。初めて北海道に来た2008年は、まだ旧駅舎でした。(稚内への運賃の写真を撮った時)

 

旭川駅では宗谷本線の鈍行に乗り換えですが、17:55に到着し、18:43に汽車が発車しますので、48分間の待ち時間があります。

この48分で、晩御飯を食べてこようと企みました。

 

旭川の街は、駅から近いところに繁華街があり、レベルの高いラーメン屋さんが結構並んでいるのです。

旭川でNo1との呼び名が高い、梅光軒の本店に突撃を試みました。

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梅光軒の情報です。旭川駅からも割と近い。

 

重たいスーツケースと重たいリュックサックを、600円ロッカーに預け、偉い身軽になって旭川の街へ駆け出しました。

何せ、与えられた時間は48分。

ロッカーに荷物を預けた時点で、3分くらい経過していたと思います。

18:16に出発する汽車に乗り損ねると、次の汽車の出発は、20:06。

名寄への到着は、20:19だったものが、21:01と遅くなります。

何より、この汽車は特急なので、2770円が掛かってしまいます。

その次の、特急ではない鈍行汽車は20:11にありますが、名寄への到着は、21:37。

明日は早朝出発ではないとはいえ、朝食の用意もありますし、今日泊まるホテルは連泊なのでスーツケースを置いて行ける反面、明日持って行く荷物を厳選してリュックサックに入れないといけない作業がありますので、その時間も考えるとできるだけ早く休みたい所。

何としても、18:16に発車する汽車に間に合うように、旭川駅に戻る必要があります。

 

途中に、同じく有名ラーメン屋、山頭火を発見。

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山頭火。ココもおいしいが、関東でも食えるので今日はパス。

 

梅光軒本店は、携帯ナビですぐに見つかりました。

ビルの地下にあるようですね。

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梅光軒 本店入口。

元々の本店は外に構えていたようです。

残念ながら、旭川を通る時はいつも慌しいので、ここでご飯を食べることを想定していなかったため、何も調べてないんですよね・・・。

昔、2輪で初めて旭川に来た時に食べた回転すしは大外れで、「はま寿司の方がまし」レベルの残念なお店だったこともあり、しばらくの間「旭川で御飯は食べない」と決めてました。

今、当時の写真と記憶をたどって「おいしくなかった回転すし屋」の場所を割り出したのですが・・・室蘭で美味しかった「ちょいす」の旭川店になってました。

流石につぶれたようで安心しました。

二度目の時は「当時で旭川No2ラーメン屋」という呼び名の高いお店に行きました。

(お店の名前は一源・・・だった気がしたのですが、ラーメン以外の写真が残っておらず、今サイトで調べてもそういうラーメン屋さんがあった形跡が見当たらず・・・お店の名前は記憶違いの可能性が出てきました。)

 

今日、旭川でラーメンを食べようとしたのも・・・東室蘭を出て時刻表を組み立てた時に初めて決めたという突発なもの。

山頭火とか、候補はあったものの「まだ一度も行ってない旭川No1らしいお店」として梅光軒に白羽の矢が立ったのでした。

通り道に山頭火があるというのも大きいですね。

万が一、梅光軒が休業でも切り替えが利きます。

しかし、普通に営業してましたので梅光軒に入ります。

山頭火は、埼玉県越谷市レイクタウンに支店がありますので、そっちでも食べられるため、他に行きたくて一度も行ったことがないお店が旭川にある限り、きっと行くことはないでしょう。

 

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梅光軒前の看板。

地下に降りてお店に突撃。

めっさ混んでましたが、並んでいたのは3人。

ラーメンを頼んでから出来上がる時間を店員さんに聞き、事情を話してカウンターテーブルに着く前に見切りでオーダーを取ってもらい作ってもらうことに。

並び始めて5分でカウンターに座ることができ、座ってすぐにラーメンができました。

 

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何をオーダーしたか忘れてしまいましたが、多分チャーシュー麺に煮卵追加をしたんだと思います。

家系とはちょっと違う不思議な感じです。

ガツンと塩味もこってりも濃い感じではないですが、上品にまとまっていて人気店である理由を感じることができました。

 

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海外のお客も多かったので、その為でしょうか。どんぶりにはアルファベットでお店の名前がありました。

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勿論漢字も。 どっちかっていうとエムブレムですよねこれ。

無事に18:20前に完食。(口の中は少しやけど気味)

大変美味しかったですが、好みとしては山頭火の方が好きかもしれません。

ですが、ずっと気になっていたお店のラーメンを味わうことができたという意味は非常に大きいです。

旭川に来る度に悶々としてましたので。

回数を重ねたら、また来ることがあるかも。

 

梅光軒を出て、駅に向かって疾走!

乗りたい名寄行きの汽車の出発時間は、18:43!

18:30には旭川駅に到着し、18:12にはスーツケースとリュックサックをロッカーから回収。

18:34には駅のホームに到着しました。

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旭川駅ホーム。到着時は大急ぎだったので写真撮ってませんでした。

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旭川駅ホームです。非常に大きな駅で、駅舎も建て替えられているので立派です。

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宗谷本線を北上する、乗る予定の汽車。安定と寝台のキハでした。

 

本州ほど電車の数が多くないので、当然のように汽車はホームについてました。

そして当然のように満席・・・。

時間も18:30過ぎの良い時間です。

私は(成り行きで追加お休みになった)お盆休みではありますが、まだ第二土曜日。

大都市である旭川で仕事なり、部活なり、買い物なりをして自分の家に帰る・・・そんな時間帯なので、よく考えてみれば混んで当然です。

仕方がないので、でかい荷物は通路に横にして、デッキ部分に立ち乗りすることにしました。

途中下車で人が減って、早く座れるようになることを信じて。

 

18:43、汽車は出発しました。

ここからは名寄までは、デッキに居たことでほとんど撮れず・・・人が減ってからはシートに移りましたが、うっかり眠ってしまったので、旭川を出て3つ目と4つ目の駅を撮ったあとは、もう名寄に到着してました。

汽車に間に合うか・・・の大急ぎでそこそこ走ったのと、おなかもいっぱいになっていたので仕方がない所だと思います。

 

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永山駅。まだ旭川市街地といえる範囲の駅です。

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北永山駅。一つとなりはもう無人のローカル駅ですが、旭川農業高校の最寄り駅(でも学校まで1㎞ある)なので、学生が結構乗ってきました。

 

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名寄駅に到着です。

 

名寄につく頃には、すっかり真っ暗でした。

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乗ってきた汽車。

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名寄駅のホーム。跨線橋の向こうには駅舎と改札が見えます。

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乗ってきた汽車の型番です。

 

さて・・・エレベーターもないシンプルな跨線橋なので、重たい荷物を持って階段を上らないと・・・。

名寄駅から南に向かう時には、跨線橋を超えないで乗れるホームから汽車に乗れることを祈りたい所。

 

名寄は、割と大きな町でして、駅も無人ではありませんでした。

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名寄駅の駅舎。

 

名寄の駅前の道はアーケードになっており、3階以上の建物があまり目立たない低い印象がありながらも、小さい商店が並んでいてそれなりに立派な「駅前商店街」を形成してました。

・・・写真に残してないのでお見せ出来ませんが、駅前に何も建物が無い駅も普通にあったので、それらに比べれば名寄は非常に立派な街であり、大きな駅を持っていると思いました。

 

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経営優先で見た時の、JR北海道の理想的な維持路線図。

そりゃあ・・・この路線図でも名寄は残されている訳ですね。

 

 

・・・ですが!

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名寄駅から1区画東へ移動し、交差点で振り向きました。奥に見える明るい光は、名寄駅です。

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左を向いてみました。

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名寄駅を背に、進行方向を向いてみました。

名寄の街は、既に眠りについておりました・・・。

晩御飯は先ほど、梅光軒で食べてきたので十分ですが、今日泊まるホテルは朝食付きプランを予約することができなかったので、今宵の内に朝ご飯相当のものを確保する必要がありました。

しかし、コンビニも見当たらない。

 

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名寄駅と、グランドホテル藤花と、上記写真を撮った交差点。(赤い印)

私は、駅からまっすぐ東に抜け、国道40号を北に折れて宿に向かうつもりでした。

地図左上・・・名寄の駅から10の方角にピンク色で表示されている「グランドホテル藤花(ふじか


)」が、本日の宿です。

実は、私がたどったルートだと、実はコンビニも空いているお店も無いという酷い道だったのです。

一度ホテルについて荷物を置いてからさまよって分かったのですが・・・。

地図にもちらっとマークが出てますけど、私が通った駅前の道の一本北側の道を東にたどると、すぐにローソンがあり・・・地図には表示がありませんが、国道40号手前にはセブンイレブンもあったのです。

 

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グランドホテル藤花。写真はチェックアウトをした、8/12朝に撮影したものです。

 

一度チェックインして荷物を置き、身軽になってお店を探し、セブンイレブンを見つけて晩御飯を買いました。

意気揚々戻ってきて、「フロントでお店の事聞けばよかったんぢゃ?」と気が付いたのは内緒の話です。

 

グランドホテルを名乗るだけあってきれいで広かったです。

ただ、私が利用したのは別館であり、フロントやエントランスがある本館からはそこそこ歩く必要があったのがちょっと面倒でした。

案内の看板はきっちりと表示されていて迷うことはありませんでしたが。

 

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小ぎれいにまとまった部屋。過不足なくすべてが揃っていて、不満はたった一つでした。

部屋にたどり着いてショックなことが一つ。

接地されているTVが壁掛けになっていて、HDMIケーブルを接続してモニターとして活用するつもりだった私の目論見が崩れてしまったのです。

(写真の左側の壁に設置されてます。L字型コネクターHDMI端子でもないと接続できないほど、背面が壁に近い形で設置されてました。)

 

持参したPS4を繋いで、オンデマンド放送を楽しむとか、ゲームをするとか、そういう楽しみが絶たれてしまいました・・・しかもここは2連泊。

・・・無念。

今度からはモバイルモニターも持参しろということですね?(Y/y)

 

・・・まあ、くたくたすぎて、お風呂入ったらすぐに寝てしまったのでTVにHDMIケーブルがつなげられないとか、まったく関係なかったんですけどね。

確か、就寝は22:30位だったかと。

寝るときはいつも、KindlePaperで読書をしますが、朝起きてみたら1ページも進んでませんでした。

 

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7階から見下ろす、夜の名寄の街。(北方面)

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翌朝・・・8/11の写真ですが、同じ景色を朝にも撮ってみました。

 

6000文字を突破しましたし、一日が終わりましたので次へ続きます。

2019年 北海道電車紀行。~8/10編 その3~

長万部駅に到着し、次の鈍行を待つと4時間以上待たされてしまう為、東室蘭駅まで特急を使用することにした私。

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使いまわしですが、北海道の路線図です。

特急の駅でカウントすると駅3つですが、距離にして77.2㎞もあり、鈍行だと駅は間に14個も存在するので東室蘭は15個目の駅となります。

鈍行では時間も一時間20分ほどかかるようです。

これを、洞爺→伊達紋別東室蘭 の3駅で駆け抜けるのが、今回私が乗った特急です。

時間も凡そ50分。

鈍行との差は30分しかありませんが、貴重な北海道滞在時間の内、4時間を長万部駅滞在でつぶさなければいけないことを考えると、計り知れない効率化が見込める一手です。

代わりに、合計で2580円が飛んでいったわけですが orz

 

さて、50分ほどの特急ですが。

早いには早いのですけれども・・・鈍行だと感じなかった振動がすごい!

 

「鈍行専用路線で頑張って速度だけあげてみました!」

 

・・・的な、上下左右への揺さぶりと割とにぎやかな騒音。

シートは快適でしたが、乗り心地は微妙の一言。

JR北海道全体が大赤字で、メンテナンスの質を落として維持費を下げているおかげなのでしょうか・・・と、思わず穿った目線で見てしまうレベル。

それでも、ちゃんと進行方向を向いて座れ、リクライニングもできずシートは快適。

ここで30分ほど居眠りをしました。

 

そして東室蘭に到着。

到着予定は12:22でしたが、東室蘭のアナウンスを聞いて目を覚まし、準備をしてデッキでドアが開くのを待ちながら時計を見た時の時間は、12:25でした。

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東室蘭駅と、室蘭駅の関係。

上記の地図を見ていただくと分かりますが、室蘭本線長万部から札幌方面に向かうルートでは、東室蘭駅を通過します。

室蘭駅は、東室蘭から分岐した「室蘭支線」という線路沿いの終点にあります。

室蘭駅に向かうには、東室蘭駅で特急を降りて室蘭行の各駅停車に乗る必要があります。

 

12:25で東室蘭駅に降り立った私ですが、何本もあるホームの「4つ向こう」に、車内でも案愛があった「室蘭行」の乗り換え汽車が見えてました。

乗り換え汽車の発車は、12:28。

乗り遅れると、次の室蘭行の電車は一時間後になりますので、室蘭観光が相当せわしなくなるか、今日中に名寄に戻れなくなるかのどちらかになります。

仕方がないので、重たい荷物抱えてダッシュです。

跨線橋の階段を登り切っただけで、もう汗だくです。

リュックからタオルを引っ張り出し、首にかけて改札に走る!

改札に居た駅員のお姉さんが、事情を察したのか・・・。

 

「特急からの乗り換えでしたら、乗り換え電車の中で切符をどうぞ!」

 

おお・・・貴女が女神か?

決して美人さんでもなく、スリムでもなく、スタイルがいい訳でもなかったですが、そのお姿は輝いて見えました。

軽く会釈し、改札の前を通過して、室蘭行の乗り換え汽車が待つホームへ走る私。

重たいスーツケースを抱えて跨線橋を超えるとき、真に気を遣うは下りです。

一段降りるときの荷物の勢いを上手く殺さないと、右ひざや左肩に激痛が走るのです。

私がココで転んだ時、荷物が転がっていく方向に他の人が居たら、まぢ大怪我で済めば御の字レベルの事故になりかねません。

大汗をかきながら、気を使いながら、肩と膝をかばいながら・・・何とか汽車に乗り込むことができました。

ワンマンでしたので、発車前に運転手さんに切符のかくにんと説明を済ませました。

 

長万部からここまで特急できて、この2枚が切符です。この汽車には北海道パスで乗ります。」

「・・・・はい、確認しました。」

 

乗り換えがしんどいですが、改札を通らないで次の汽車に乗っても全く問題がないこの雰囲気、悪くないですね。

ただ、長万部で頑張って改札行ったときにも説明しましたが、現金確保とクレジットカードのポイント貯めの為、特急の切符などは出来るだけクレジットカードで買いたいと思ってますが、駅の中では現金でしか切符を買えません。

今回のように、特急→鈍行 の乗り換えの時は問題ないですが、逆の場合は現金で特急の切符を買わないといけなくなるので気を付けたい所。

 

この汽車は終点の室蘭までは行かず、一つ手前の母恋で降ります。

駅名がとてもマザコンちっくです。(違)

も一回地図貼りますか。

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母恋駅から地球岬へ。 地球岬から室蘭駅への地図です。

 

北海道に着て一番最初の観光名所の、地球岬を目指すために途中下車です。

母恋駅から地球岬までは3㎞ほど。

充分歩いていける距離です。

 

ただ、私には30㎏のスーツケースがあり、右膝が良くない状態であり、あまり時間をかけると今日の宿がある町、名寄までたどり着けないので・・・仕方なくタクシーを使いました。

通常ならば、大荷物があっても母恋駅に常駐しているおばさんが荷物を預かってくれるのだそうです。

ですが、この日は13時までしかおばさんが駅に居られないそうなので無理でした。

普通は夕方まで居られるそうですが、駅の構内で民謡披露宴みたいなイベントが開催されるらしく、その実行委員会の人が駅の番を代行するという事で早上がりなのだそうです。

おばさんといろいろ話をした結果、おばさんがイベントの実行委員会の取りまとめをする人に話を通してくれて、その人がスーツケースを預かってくれることになりました。

・・・といっても、イベント中に入口から一番遠い場所の端っこに置きっぱなしにするだけですが。

まあ、簡単に持って歩ける重さと大きさではないので大丈夫でしょう。

 

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東室蘭駅から、母恋駅まで乗ったワンマン汽車。東室蘭駅ではギリギリすぎて撮影できませんでしたので、これは母恋駅で撮ったものです。

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母恋駅。民謡披露イベントは、この入口の中・・・待合室的な室内で行われてました。

タクシーから見る地球岬への道は、歩道が整備されていて歩きやすそうでしたが、いかんせん傾斜がきつい。

自分でまともに歩いたら、途中でギブアップし、タクシーを探すも見つからない・・・電話で呼び出して結局利用し、お金もかかって時間も無駄に消費という越智になりかねない辛さを感じました。

場所によっては、隣の家の2階と玄関が同じ高さになるレベルの傾斜が家10軒分くらい続く場所もあり・・・。

民家が消えてからは完全に山道で、最後は私の地元、日光いろは坂もいい勝負の見事な峠道になってました。

タクシー利用の片道は1080円で、クレジットカードは使用できませんでした。

 

そんなこんなで、地球岬の入り口・・・駐車場へ到着です。

駐車場は、多くても30台くらいしか車を止められないスペースになっていて、誘導員まで配置されてましたが、恐らく今日は駐車場が一杯になることはないんじゃないかというレベルの客足でした。

話しかけてみると・・・。

「天気だね。 天気が良かったら山の入り口から車の渋滞になるんだよ。」

なるほど、予想どおりでした。

 

駐車場周りの景色です。

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お土産屋さんは3軒だけでした。

真ん中はお休みですね。

右側が雑貨のお土産屋さんですが、店内はストーブが付いていて暑かったです。

確か気温は20度くらいだったかと。

 

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室蘭の地図案内です。

 

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駐車場から階段を一つ上ると、地球儀模型と公衆トイレがあります。

 

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公衆トイレの前から駐車場の方を向いたところに看板がありました。

Wifiが利用できるようですね。

 

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上の写真の灯台への入り口です。

残念ながら観光施設ではないようで、立ち入り禁止でした。

 

 

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後方を振り向いても割と絶景です。

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曇天なのが本当に残念ですが、空いててよかったっていうのはあります。

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アベックホイホイ発見。

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下の石碑の写真アップ。 一人で寂しく鳴らしてきました。

 

地形としては、函館山のところと同じような感じですね。

海にせり出している岬部分が、割と高い山になっている感じです。

函館山とかは、天然の要塞になっていて重要な軍事基地になっていたのか、民間に開放されたのは太平洋戦争が終わって数年経ってからというすごい場所です。

(戦中は、函館山の話をしたり、スケッチを取ることは、憲兵にしょっ引かれるレベルの重罪だった模様。)

詳しく調べてませんので推測ですが、ここも見晴らしがよくて、何も立てなくても自然の展望台になってますから、戦中は何かに利用していたのかもしれません。

 

地球の丸さを感じることができる見晴らしということで地球岬というそうですが、千葉の犬吠埼といい勝負でした。

何度も北海道に来ているのに室蘭に来たのは初めてだったので、実に良い観光ができたものと満足しております。

 

時間も押しているので、帰ろうと思ったところで先ほどのタクシーのレシートから電話番号を見て、タクシーの手配をします。

10分前後かかるとのことなので、駐車場に戻り、嫁にお土産の絵葉書を買ってタクシーを待ちます。

すると駐車場の出口にこんなものが・・・。

 

 

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サブちゃん、こんなところまで。

 

タクシーが来ましたので載せていただき、行き先は荷物回収の為に母恋駅を指定。

母恋駅では、民謡イベント絶賛開催中で、身振り手振りで荷物を受け取り、再びタクシーへ。

ただ東室蘭に帰るだけならばここで電車を待てばよいですが、室蘭支線の終点である室蘭も敢行するつもりだったので、このタクシーで室蘭駅まで運んでもらいます。

室蘭行の電車に乗ることも想定しましたが、電車が来るまで45分ある事と、室蘭駅での折り返しが僅か7分で、室蘭駅周辺の観光が十分にできなさそうなこと、お昼御飯がまだでできればコンビニ飯以外にしたいと思っていたことなどから、室蘭駅まで運んでもらい、そこで遅めのお昼にすることを画策しました。

 

大した渋滞もないまま室蘭駅へ。

地形的なものでしょうか、アップダウンの坂道がすごく、この辺で生まれ育ったらさぞや足腰が丈夫になるだろうなぁ・・・とくだらないことを考えてました。

横浜とか横須賀、長崎に通じるものがある市街地の地形でしたね。

そして室蘭駅に到着。

駅のすぐ向かいにまあまあ食える回転すしがあると、運転手さんに聞いたのでそこを利用することにしました。

 

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室蘭駅目の前の回転すし屋さんです。

 

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お店の名前が、「ちょいす」だそうです。

 

北海道で回転すしというのも、なんかもったいないように見えるかもしれませんが。

これが驚くなかれ、割とクォリティ高いのです。

有名どころだと、トリトン

私は、とっぴー が好きです。

100円で流れてくるネギトロやサーモンが、めっさ美味しいのです。

タクシー運転手といえば、外食ばかりで旨いお店を知っていると思われている職業の一つですね。

慣れない土地で御飯屋さんを探すとき、駐車場にタクシーが止まっていると、割と安心しては居ることができます。

そんな運転手さんからの「まあまあ食える」という一言。

ちょっと期待して入ってみました。

混んでましたが、時間は既に一時半を回っていて、お昼の混雑は今居る人達で最後という感じでしょうか。

一人だったので、カウンターは空いてました故、待たずに座れました。

お茶を持ってきてくれたお姉さんが急に。

 

「清水君、新しいお客さんです、よろしくお願いいたしますね?」

 

・・・と、カウンター内の板前のお兄さんに声を掛けます。

角刈りをビシッと決めた、元気そうなお兄さんがこちらを向いて。

 

「わかりました! 私、清水と申します。ご注文がありましたらお気軽にお声かけ下さい!」

 

こちらに向かって一礼を頂きました。

おうふ、なんという接客!

ちょっと面喰いましたが、名前も聞いて挨拶を頂いたので、注文しやすかったです。

そして、肝心のお寿司ですが。

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鮪の中落ち軍艦。

 

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大トロサーモンと、炙りサーモン。

 

 

 

 

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鮪中トロ。

 

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イクラ軍艦 vs ウニ軍艦。

 

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ホタテの貝柱。

 

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〆に、今日のおすすめ限定品。松川鰈。

 

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景気のいい、カウンターのメニュー。

 

いやぁ、大満足でした。

写真を撮ってないものもありますし鮪の中落ちとサーモンは2皿づつ頼んだ記憶があります。

12皿ほど食べ、合計で3000円でお釣りがくるくらいでした。

本州だと、港町や港の中にあるお店とかじゃないと食えないようなクォリティが、全国チェーン店の2倍くらいのお値段で食べられる・・・幸せすぎる。

でも、ここに住んだらあんまり来ないんだろうなぁ・・・と思いつつお店を後にしました。

 

あっという間に5000文字なので、続きは次に。

 

 

2019年 北海道電車紀行。~8/10編 その2~

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特急カムイに乗るために必要な、乗車券と特急券

 

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森駅のホームからの風景。


そは函館の停車場に在り。

昭和の匂ひ漂う車内で堅いシートに身を沈め、ぢっと発車の時を待つ。

 

はい、古文漢文が嫌いというだけで高校時代理系を選択したらなっくです。

古文風に書いてみても、「昭和の匂ひ漂う」で、昭和じゃないことが明確すぎて話にならないですね、慣れないことはするものではありません。

 

函館駅の発車に関しては、正直記憶がありません。

なにせ、タブレット画面ガン見で旅行計画の練り直しをしてましたので。

幸いにして、乗り出しの函館駅は、乗り放題フリー切符である「北海道パス」で入場してますので問題なかったですが。

自動改札すら旭川までしか存在しないか北海道ではSUICAとかは使えませんので、改札を通る前に切符を購入しないといけません。

切符を購入するという事は、購入する時点でどこまで行くか明確にしておく必要があります。

まあ、あと精算できますので、乗り越しならば追加料金を支払えばいいだけなので、最悪入場券や隣の駅までの安い切符で入場してあと精算すればよいのですが。

乗り換え計画が明確ではない今、あと精算をする余裕が与えられない厳しい乗り換えが発生することもあると考えると、可能であればそれは避けるべきと思うのです。

 

私は基本臆病なので、旅行等は「大失敗」を可能な限り避けるため、割と綿密に計画を立てます・・・性格がガサツな割には。

今回のような大きな旅行は早いと一年、最低でも半年前には発案し、骨子を立てて計画を立案します。

立案した計画は絶対に改良の余地があるので、2~3か月かけていろいろ調べたり、暇な時間に思案に暮れることでより良い形へ改良していき、ある程度納得がいくレベルに落とし込んでから実行をするようにしてます。

・・・ていうか、そこまでしないと大金や貴重な長期休暇をつぶしてまで行く旅行なので、怖くて実行できないのですよ。

 

ですが、今回は今、タブレット相手に格闘して立案する計画、これで実行していくしかありません。

しかも、11:18には長万部に到着してしまうので、3時間弱というタイムリミットも存在します。

非常に条件が厳しい!

・・・思案に暮れて頭をかいて窓の外の景色を見て・・・硬直。

函館を出て、七飯を通り過ぎ、ちょうど駒ヶ岳が終わって海が見え始めるあたりの、とても「イイ!」景色が目に飛び込んできました。

数秒高直後、森駅に到着。

ここで、20分ほど「下り列車とのすれ違いの為に停車」するそうです。

残念ながら曇ってましたが、それでもいい景色でした。

昭和40年代生まれの心の奥底をくすぐる田舎路線の景色は、北海道を一年で最も綺麗にに魅せる夏という「最高の化粧」を以て眼前に展開されていて。

森駅に到着するまで、写真を撮ることを忘れてました。

 

 

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森駅。 駒ヶ岳で2つに分かれる函館本線の、北側の合流駅です。

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森駅ホームからの景色。

 

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森駅ホームからの景色。離れた場所に置かれたままの汽車が、実に良い。

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跨線橋から見る、森駅周辺の海。曇天なのが残念。

 

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どこまでも続く線路。

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跨線橋から見る、森駅ホーム側。停車中の汽車は私が乗ってたもの。

 

時間がたっぷりあるので、改札を出てみました。

ここは乗り放題切符の強みですね。

どこで降りてもいいし、どこからでも乗れる。

一般切符の場合は基本無理だそうです。

トイレのない汽車もあるので、貴重なトイレ休憩でもある「特急とのすれ違い待ち停車」中にはホームからトイレに行けない・・・改札を通らないとだめな駅もありました。

そういう時は普通の切符の人はどうするんだろう・・・まあ、駅員さんが許可を出すんだろうなぁ・・・と勝手に想像してました。

 

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森駅の外側からとった写真。

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森駅前ロータリー。気温は19度ですが、湿度が高いのでそんなに涼しくなかったです。

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森駅ロータリー内にある、いかめし発祥ののお店だそうです。 (wiki参照)

イカが食えたらおいしそうですが、私はアレルギー持ちなので諦めました。

 

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有人改札で、鈍行特急どちらも来るため、改札中と出ている直近の汽車以外は、切符を持っていてもホームに入場できないみたいです。

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駅にも売店が無く、近くにお店が無いので、歩いて3分ほどのセブンイレブンで購入。

 

近くのセブンイレブンまで行っていたら、割と汽車の発車時間にきわどい時間となりました。

どうやって潰そうかと考えていた停車時間でしたが、割とあっという間でしたね。

そして汽車は定刻にて、森駅から発車しました。

 

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石谷駅跨線橋はなく、線路を渡る為の通路が存在する。

 

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本石倉駅。風雪をしのぐための待合室だけがあり、質素な駅舎を兼ねている。

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本石倉駅の反対ホーム側。フェンスの向こうに郵便局が見える。

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八雲駅。ここまでくると、たとえ改札が無人であっても跨線橋があるだけで「ここはなんて立派な駅なんだだ!」と勘違いしてしまうほど洗脳が進んでしまう。

八雲町は、札幌の親戚である叔母さんの旦那の実家があります。

幼少のころ、一度だけ連れて行ってもらったことがあるそうですが、まったく記憶なし。

冠婚葬祭でも私個人は縁を持つことはなかったので、まあ・・・実質他人ですよね。

 

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山崎駅。ここまでくると、駅舎に屋根があるだけで「なんて立派な駅舎なんだ!」と、勘違い・・・はしません。なんだかんだで風雪を凌ぐ為でしょう、小さくても屋根と扉のある駅舎が待合室として残されてますね。

 

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中ノ沢駅。屋根があり、風雪を凌げればきっと、廃棄された汽車でもいいのでしょう。(混乱)

 

そして、ついに南北海道の重要分岐駅、長万部駅に到着です。

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長万部駅

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長万部駅のホームの様子。

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反対側。

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問題の跨線橋。ここで地獄を味わい、この先に待ち受ける同じような地獄に絶望をした。

長万部駅に降り立ちました。

写真ばっかり取っているようですが、一応この先どうするかを決めてあります。

長万部駅到着が、11:18。

北海道パスをフルに生かすためには、ここ長万部駅を次に出る鈍行・・・15:26に乗ることが必要です。

が、乗り換えになんと4時間8分も空いてしまいます。

なので、その1にも時刻表写真を載せた、11:33に長万部駅を出発する「スーパーカムイ」という有料特急に、東室蘭駅まで乗ります。

 

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特急カムイに乗るために必要な、乗車券と特急券

乗り換える特急が長万部駅を出るまで、15分。

私にはこの間にやらないといけないことが発生してます。

今現在、長万部までは「北海道パス」という乗り放題フリー切符で改札をくぐって、ここまでてます。

この切符は、特急に乗る権利を有さず、乗るときは乗車券にもなりえないため、乗車券と特急券を買わないといけません。

乗車券を別に買うということは、フリー切符で改札を一度出て上記の切符を購入し、買ったばかりの乗車券で改札を通って特急に乗らないといけません。

その為には跨線橋を超えて駅舎に向かわないといけないのです。

(有料特急は駅舎から一番近いホームにつきますが、鈍行は割と駅舎から遠いホームに到着することが多いです。)

・・・・・30㎏を超えるスーツケースを持って。(白目)

 

今までの駅は、エレベーターやエスカレーターがありました。

・・・が、上記写真で推測つくと思いますが、長万部駅にそんなものはありません。

私の体が何ともないならば、頑張れば普通に何とかなったのでしょうけど。

右ひざは外側の半月板を失っており、割と常時調子が悪く。

左肩は、鎖骨を固定する靭帯を欠損しており、人口靭帯が入っていて、こっちも割と常時調子が悪いです。

右手で持てば膝がつらく、左手で持てば肩が抜けそうになる。

先の日記で書いた、【この旅での失敗 その1】

・・・というやつです。

 

結論としてどうしたかというと・・・ホームに人がほとんどいないことを確認したので、跨線橋に上がったところの端っこにスーツケースを放置。

身軽になって有人改札を通って特急に乗るための切符を購入。

さっと駅舎の写真を撮ってから、購入した乗車券で改札を通過して跨線橋を上り。

置きっぱなしにしたスーツケースを抱えて、割と命がけで階段を降りて特急を待ちました。

この先、いくつの跨線橋を上り下りしないといけないのだろう・・・嗚呼、楽しみだなぁ。(震え声)

 

そしてやってきた特急カムイ。

実は割と時間ぎりぎりだったので、特急入線の写真は撮れてません。

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特急カムイの車内の様子。乗ってきた鈍行とは大違いです。エアコンもついてるし。

特急に乗ってから知った事実が3つほど。

 

①特急のほうが停車時間が短い。

これは驚きました。

まず、車内放送から驚愕です。

停車駅が近づくと・・・。

JR北海道をご利用いただきありがとうございます。次は東室蘭に止まります。」

ここまでは自然だし馴染みのある言い回しで安心できますが・・・。

「停車時間はわずかです。」

・・・は?

「お降りになる方は、お忘れ物の内容に準備をお願いいたします。」

乗り降りする人が多い場合は相応に時間取りますが・・・2~3人の乗り降りだと、本当に10秒も掛からないでドアが閉まってました。

さすが特急、時間最優先ですね!(混乱)

 

②割と車内で切符や改札関連はどうにかなる。

乗り換えタイミングが元々シビアだったり、鹿や熊で電車が遅くなったりすることもあり、改札をくぐって特急のチケットを買うことが間に合わない場合、割とそのまま次の汽車に乗って、車内で車掌さんに清算してもらうことが出来ます。

自動改札が当たり前の本州に住んでいる私にとっては、車内で車掌さんに清算してもらうというのは非常手段というか、本当にどうしようもない時には仕方ないが、できることならば自分で何とか正規の切符を手に入れてお世話にならないようにすることが当たり前という固定概念がありました。

しかし、上記のように切符や改札の時間がやむを得ず取れない場合もありますし、何より北海道は大きな駅以外は改札は人力、下手をするとワンマン運転で降りるときに清算をする、路線バスと同じシステムをとっていることが殆どです。

なので、人の手で切符を発行し、人の手で改札するのが普通なので、車内での車掌さんに切符を発行してもらうのはそれほど珍しい手段ではないように感じました。

故に、非常につらい思いをして跨線橋の上までスーツケースを運んで改札に向かう「絶対的必要」はなかったことが発覚しました。

でも、現金温存と出費分散の為に、特急券は極力クレジットカードを使用するつもりでした。

車内で車掌さんに発券してもらうときは現金しか対応してませんので、この部分に関しては、長万部駅の改札を通ったことは正解だと思ってます。

 

③特急の車内放送は、日本語→英語→中国語(多分)の3つが流れる。

割とカルチャーショックでした。

そして、それが必要故に用意され、かつ有効であることが納得できるほどに

駅や観光地で「一見日本人っぽいけど、日本語じゃない言葉を話している観光客」が多かったです。

片言の日本語で質問をされ、いくつか答えたり案内をした事も、この旅では体験してます。

幸い、不快な思いをしたことはないです。

今でこそ行儀がよく、どこの国でも割と歓迎される私たち日本人だって、高度成長期でやっと海外旅行に行けるようになった時代には、各地で無礼を働き、嫌われていたこともあったのです。

人は成長するんだなぁ・・・と、「お前、何様?」的な態度でしみじみと思ってしまいました。

 

文字数が5000文字近いですが、それ以上に写真が多くて大変重たいページになりつつあるので、今回はこの辺で。

なお、リアルタイムにこんなニュースが出てました。

https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/08/page_14790.html

やっぱりみんな困っているんですね。

 

きっと私も困るんだろうなぁ・・・と思って調べましたが、今回持って行ったスーツケース、ぎりぎり無料かつ事前申請がいらないサイズぎりぎりでした。

もっとでかいスーツケースを持参していた人は今後困るのでしょうね。

2019年 北海道電車紀行。~8/10編 その1~

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函館のアネックステトラホテルの自室からの風景その1.

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その2.

北海道の電車旅行のメインである、8/10の始まりです。

会社は普通に営業してますので、了解を取ってあるとはいえちょっと気が引けますが、私がここで気をもんでも仕事している従業員たちの助けになるわけではないので、気を取り直して旅に備えます。

起床は05:50です。

06:00までに歯磨きや髭剃りなどの洗面関連を済ませ、洗面道具もスーツケースにしまえる状態にした上で、スーツケースの中身を整理します。

新幹線でここまで来ただけで、背負っているリュックサックに入れていた荷物の「約半分」がスーツケースに移動になりました。

リュックは軽くなりましたが、それに伴いスーツケースの重量がさらにアップ。

遂に、完全に30㎏を突破したと思われます・・・持つところが壊れそう。

 

このホテルの朝食は06:30からとなります。

 

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函館で利用したホテル、アネックステトラの朝食。

時間の関係で、朝食開始よりも前に荷物をまとめ、いつでもすぐにチェックアウトできる状態にしてから朝食の開始をロビーで待機してました。

なので、朝食は一番乗りで食べ始まりました。

バイキング形式ではなく、写真の通り定食みたいな感じですね。

正直言えば物足りませんが、北海道を汽車で旅する場合は、トイレがない車両があったりすることもあるということで、食べる量は分散させ、可能な限り「急な腹痛」を起こさないように配慮することを予定してました。

 

★ご飯はおなか一杯食べない。

★食事後30分ほどでおなかが痛くなることが多いので、トイレがある環境で食休みをする。

★足りない分は、汽車の中で軽くなにかつまむ。

 

右ひざの半月板が一枚無いことで和式トイレはほぼ拷問になってしまうことと、事務職の悲しい性か・・・痔持ちなので、可能な限りウォッシュレット環境で用を足すことを心掛けないといけません。

私が今回の北海道旅行で一番気を使っていた部分ですね。

 

さて、朝食を済ませて部屋に戻れば、やはり数分でおなかが痛くなったので部屋のトイレで出すものをすべて出して。

用意が済んでいた荷物をもってチェックアウトをします。

部屋の扉を閉める前に、再度忘れ物がないかチェック。

洗面用具や、冷蔵庫に前日から冷やしておいたペットボトルのお茶あたりはよく忘れてしまうのでしっかり確認します。

 

乗る予定の汽車は、08:18函館駅発ですので、割と余裕はありましたが大事を見て07:30にはタクシーが来てて出発する形を想定しました。

朝食終了の時点でフロントに、07:25着でタクシーの手配を依頼しておいたので、チェックアウトをした時点でタクシーはもうスタンバイされてました。

タクシーに乗ってホテルアネックステトラを後にします。

天候はひどい有様で・・・スーツケースをタクシーのトランクにしまうだけの作業で、顔や頭をタオルで拭き取らないといけないほどの強雨です。

 

タクシーのリアシートに身を沈めて、この後のことを考えます。

今日乗る電車のスケジュールに関しては、この時点ではまだ悩んでました。

 

今日から、「東日本&北海道パス(以後:北海道パス)」を使用します。

すでに何度か書いてますが、この切符は10850円で、7日間有効です。

青春18切符みたいに、一枚で5人が一日旅できるとかというシステムはありません。

購入時に決めた・・・私の場合、「8/10~8/16」の7日間、東日本と北海道のJR管轄の路線が乗り放題になります。

普通列車と快速が対象になり、特急に乗る場合は「乗車券+特急券」を別途買わないといけないか、「一日分6000円のオプション切符(以後:オプション切符)」を買うことで、その一日だけ特急の自由席に乗り放題になるという手段もある切符です。

本州と北海道との移動に関しては、8/9編に書いた通りなので割愛します。

 

そして、8/10に泊まる予定の宿は旭川の北側にある、「名寄(なよろ)」という町にあるホテルになります。

 

 

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8/10の行程地図です。左下の函館から、右上の名寄まで行きます。


直行で向かっても、路線距離にしてなんと501㎞。

東京~名古屋間に匹敵する距離になります。

今日移動する距離は・・・すべて鈍行だと、函館始発に乗っても8/10中にたどり着けないものなので、どこかで特急を使わないといけません。

オプション切符は6000円なので、特急料金の追加で6000円以上掛かるルートで使えば良いと思いがちですが、オプション切符を使わない場合は北海道パスは乗車券として扱えないルールがありますので、乗車券ごと買わないといけません。

実質特急料金が3000円かかる場合は、乗車券と合わせて6000円を超えますので、オプション切符のほうが得になるという仕組みですね。

特急はスピードが速く、主要な駅以外は飛ばしてしまうために短時間で目的地に到着できます。

汽車の台数も多く、席に座れやすいですし、指定席も存在するので非常に便利です。

が、今回特急を使うのは、「普通車のアクセスの悪さ」を解消するためと考えてます。

 

例えば、一番早い始発で函館駅を出発し、名寄へ到着するルートをアプリで設定します。

切符の種類は「普通車のみで、有料車は乗らない」と選びます。

すると・・・。

 

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8/10 函館始発指定、名寄行き、特急なし鈍行のみ指定をアプリで調べた結果。


 

始発なのに函館を10:57出発と出ます。

でも、函館を一番早く出発する鈍行は、08:18なのです。

この結果を見ると、だれもが「?」と思うと思いますが、一応検索結果がこうなることには理由があります。

先を見るとわかりますが、「長万部(おしゃまんべ)」という駅から「東室蘭」へ向かう汽車が、出発が15:26となってます。

この長万部という駅が、途中で小樽を経由して札幌に向かうルートと、室蘭側を経由して札幌に向かうルートの分岐点の駅となってます。

が、利用者が少ないため、もっと早い時間に一本電車が出ているのですが、どんなに急いでも函館から鈍行で長万部に向かった場合、一番早い「東室蘭を目指す汽車」が、15:26出発となるのです。

なので、函館を早く出ても、駅の前すらろくに何もない長万部駅で数時間待機時間が出てしまう。

だったら、出発時間をゆっくりにしたほうが良いのではないか?

そんな配慮がなされた結果、函館10:57出発の汽車が選ばれるわけです。

 

ところが、長万部でこれまで乗ってきた鈍行を降り、東室蘭行きの特急を待つと、なんと 11:33出発の特急がやってきます。

 

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8/10 11:18分以降に長万部発車、東室蘭行きの有料特急指定でアプリ検索。

これに乗ると、東室蘭には12:22に到着します。

(これに乗らなくても、有料特急ならば大体一時間おきに乗れる事実が発覚。)

ただ、この特急に乗るには、乗車券が1450円、自由席特急券が1130円かかります。

オプション切符を買えば、乗車券は北海道パスが使えます。

が、オプション切符がそもそも6000円なので、ほかに特急を利用するかどうかで、オプション切符がお得か、乗車券ごと特急券を買いなおしたほうがお得かが決まります。

 

この日は室蘭で観光をして、その上で名寄までいかないといけないので、東室蘭から名寄までも特急使用を辞さない覚悟で考えてました。

 

しかし、ここで私にとっては想定外だった事実が発覚します。

 それは、函館駅に予定通り余裕をもって到着し、本日分の「オプション切符」を買おうとした時のことでした。

北海道パスは、宇都宮駅で出発時に購入しており、オプション切符はそのすぐ隣にあることを把握しているので、みどりの窓口に行かなくても自動券売機で買えることを確認してありました。

・・・が、「8/10~20」日が指定できないのです。

一日のみの切符なので、購入時に「いつ使用する分か?」を入力して購入するシステムなのですが・・・8/10のボタンが暗くて押せない仕組みになってました。

「当日は買えないのか!?」

とも思いましたが、その割にまるっと11日間選べません。

泣く泣く、みどりの窓口に行ってみると・・・。

「ああ、オプション切符もお盆、年末年始、GWは使えないんですよ。」

今回選ばなかった切符に、「東日本&北海道【フリー】パス」 というものがありまして、特急とかも自由席で乗り放題(6回だけ、指定席を選べます。)という素敵な切符なのですが、年末年始、お盆、GWは使用できないのであきらめたのですが。

まさか、北海道パスのオプション切符も、お盆に使用できないとは・・・。

いや、完全に私のチェックミスなのですが、JRの切符の説明サイトの説明文って、めがっさ長いんですよね。

一応チェックしたものの、斜め読みだったのか見事に見落としていたのだと推測。

 

さて、ここで計画が大幅に狂います。

基本特急でぱーーーっと流して高速移動し、一日に「2~3駅ならば、途中下車してもスケジュール的に余裕がある」プランを組んでいたのですが。

特急使用に、当初よりも費用が多くかかるとなると可能な限り削らないといけません。

その結果、どの程度の時間的余裕があるのか?

事前に調べてあった計画を全部組みなおさないといけないような、膨大なチェックと記録が必要になります。

実質、ちゃぶ台返しですね。

この一件がなければ、「今回の旅行はこんなルートになります♪」的な説明を先に入れることができたのですが・・・ルートは、その日その日に決めていたので、記憶通りの「ルートを決めたタイミング」に合わせて公開していくことにいたします。

予約した宿は変更しないようにすることでその日一日の最終目的地と設定し、どの電車に何分に乗るのか? どこまで乗るのか? 乗り換えはどの程度時間がかかるのか? 等を毎日毎日練り直す日々がスタートしたのでした。

 

オプション切符の購入を諦めて、北海道パスで改札を通り、次に乗る汽車が出る予定のホームへ移動します。

出発まで30分以上あるのに、もう汽車はドアを開けて待ってました。

 

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函館駅のホームで出発を待つ、長万部行き汽車。

しかも、一両編成。

幸いトイレはついてましたが・・・和式(白目

私の田舎の、米坂線で見るような古い車体です。(米坂線は二両編成)

それはともかく、意外と席が埋まってます。

大急ぎで走り出し、ホームで3人ほど追い抜いて電車に飛び乗り、席を確保。

・・・優先席でした orz

スーツケースがでかいので、普通のシートには入れませんでしたので、ベンチシートの優先席で仕方なく着座。

優先席が必要な方が乗ってこられたら、諦めて席を譲る事を忘れないようにしよう・・・。

 

出発まで20分以上あったので、駅のホームや汽車の写真を撮り、自動販売機でお茶を2本確保します。

当然車内販売はないですから、途中で買えるとは思わない覚悟で準備をしてます。

 

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朝の函館駅ホームの様子、乗る汽車の外観、車内の様子です。

乗り放題切符での旅っていうのはこれが実質初めてになります。

もっと若い人がいっぱいなのかと思っていたのですが、割と年配の方も多いです。

普通に北海道内の移動で乗っていると思われる、身なりの良いおばあちゃんも居れば、私よりも年上なのに「フリー切符で北海道旅行ですね?(Y/y)」的なおじさんも居て、平均年齢はかなり高め。

私ですら、平均年齢よりも下かもしれないレベル。

 

予想外のアクシデントがあったものの、ずっと楽しみにしていた「北海道を汽車で旅する」旅行の始まりです。

車の遠距離運転は平気ですが、何時間にも及ぶ汽車に乗って揺られる旅が私には耐えられるのか・・・まだわかってないので不安もありました。

東京で遊んで地元に電車で帰るときは、割と我慢できません。グリーン車に乗るか、新幹線でさっと帰ってしまう方です。

景色が見慣れすぎていて新鮮味が無いからなのか・・・それとも、景色に関係なく鈍行での長旅は我慢できないだけなのか。

判明するまでもう少し・・・。

 

5000文字に届きそうなので、この辺で。

2019年 北海道電車紀行。~8/9編 その2~

・・・・・まさか函館に行くだけの8/9編で、2部に分けることになるとは・・・。

ちょっと予想外でした。

でも、私は文章を書きだすとめちゃくちゃ長くなる、「短く簡潔にまとめることができない」タイプなので、ある意味予想通りとも。

 

さて、本編です。

仙台で乗り換えた新幹線は盛岡へ。

この間で、駅弁は食べ終わってしまいました。

新幹線はごみ箱が常設されているので、トイレに行くついでに、ぽいっと。

デッキスペースは、立ち乗り客がごった返しているので、ごみを捨てるにも、トイレに入るにも、トイレからでるにも注目を浴びているような気がして、あまり気分が良いものではありません。

 

盛岡駅では、北海道行の「はやぶさ」と、秋田行きの「こまち」の切り離しが行われます。

ここで行き先が変わるからですね。

はやぶさ」と「こまち」の接続は、普通なら先頭車両になる、あのとんがった鼻が付いている車両の、「鼻の蓋を開けて連結部分を取り出して繋ぐ」接続なので、新幹線が走行している状態のまま、「はやぶさ」と「こまち」を行ったり来たりすることができません。

写真みたら、一目瞭然ですが。

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はやぶさ」と「こまち」の連結。(写真は、ネット上より引用)

つまり、ここで一つの戦いが勃発するのです。

自由席車両が2両、指定席車輛が6両で、合計8両の秋田新幹線「こまち」。

指定席車輛が8両のみで自由席が存在しない、北海道新幹線の「はやぶさ」。

はやぶさ」に、デッキ立ち乗り客が居るという事は、「こまち」側は自由席は全滅、デッキも全滅、挙句の果てにきっと、指定席車輛のデッキも全滅していて乗る場所が無いが故に、仕方なく「はやぶさ」のデッキ部に人が来ているのだと推測されます。

 

はやぶさ」と「こまち」が切り離されるという事は、今「はやぶさ」に乗っている人は、「こまち」が盛岡を出発する前に「こまち」に乗り換えないといけません。

(「こまち」が前側8両だったので、切り離し後「こまち」が出発して、それから「はやぶさ」が出発します。)

しかし、上記の写真通り、車内を移動して「こまち」に移ることはできません。

ですから、盛岡駅に新幹線が到着し、停車してから「はやぶさ」を降り、「こまち」に乗車しないといけません。

 

・・・しかし。

盛岡には、既に1車輌に付き、凡そ30人くらいと思われる「新幹線待ち」の人が並んでおりました。

はやぶさ」から降りた人は、今まで新幹線に乗っていた人ではありますが。

新幹線到着前から盛岡のホームで新幹線を待つために並んでいた人を押しのけて、その前に並ぶことはさすがにできません。

なので、並んでいる列の最後尾に並びなおす形になります。

 

さて、「はやぶさ」の発射まで10分くらいあったので、新幹線から降りて見物してましたが。

「こまち」から降りる乗客はほとんど居なかったと思われます。

その状態で、ホームで待っている人がどれだけ乗り込めたかというと・・・多分10人位?

盛岡駅ホームに並んで新幹線に乗ろうとしていた人30人中、乗れなかった20人と、「はやぶさ」から降りて「こまち」に乗り込むことを画策して並んだ人たち全員を盛岡駅に残して、無情にも「こまち」は発進しました。

なお、追い打ちのように放送が。

「新幹線の自由席が大変混雑しており、ご迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます。秋田方面への後発電車のご案内を致します(ry」

 

教訓:余裕があるならば、指定席を抑えておくべき。自由席は「席を移動する自由」「乗る新幹線を好きな時に変更できる自由」も得るが「残念ながら電車に乗れなくなる自由」もこっそり存在する厳しい現実を見ました。

 

「こまち」に乗れなかった人たちの列が何故か崩れないまま、私を載せた「はやぶさ」が盛岡駅を出発します。

「こまち」に乗れなかった人たちに案内された次の電車は一時間以上後の、最終新幹線「こまち」のみ。

今調べてみましたが、先ほどの「こまち」出発の時間で在来線の最終電車は、既に終了してました。

一時間以上、なかなか熱気と湿度の籠ったホームにいないといけないのもキッツいですが、並んでないと順番が後ろになってしまいます。

なにより、並んでいて一番前だったとしても、「こまち」も東京から出てます。

今日が仕事最終日で、8/10(土)からお盆休みという今日の状況では、遅い電車ほど混んでいるんぢゃないかという予想が容易に立つわけで。

そもそも誰も乗れない可能性も無きにしも非ず。

(盛岡で降りる人もいると思いますが、盛岡に行くだけならばもっと新幹線に選択肢があるのです。秋田まで行こうとすると、選択肢が「こまち」しかない訳で。)

 

新幹線が開通して便利になったとはいえ、まだまだスケジュールとか混雑具合とか、油断ができませんね。

 

盛岡を出発すると、八戸を通過し、新青森駅に到着します。

「こまち」を切り離した北海道新幹線はやぶさ」ですが、自由席が無いだけで立ち乗りが許されてない訳ではないらしく、デッキにまだまだそこそこの人がいました。

そして、新青森から割と沢山の人が乗ってきました。

・・・・・が、その殆どがデッキで立ち止まり、「自分が居るべき場所」を確保すべくウロウロしてました。

推測ですが、自由席の新幹線きっぷのみで北海道に渡る人と、「東日本&北海道パス」を持っていて、北海道と青森を行き来する新幹線にのる「特別オプション切符」を追加して乗り込んだ人がいたのだと思ってます。

 

先に説明した通り、青春18きっぷにも、「東日本&北海道パス」にも、「追加料金で北海道新幹線に乗って北海道と青森を行き来できる特別オプション切符」が存在します。

どちらも、乗り降りできる区間に指定があり、「東日本&北海道パス」の方が便利で、この新青森駅から乗り込んで、終点の新函館北斗駅まで利用できる便利なものです。

 

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北海道&東日本パスと、青春18切符で、オプション切符を使って北海道と本州を行き来する為の地図。手作りしました。

 

青春18きっぷは・・・新青森駅の一つ先・・・青函トンネルに入る手前の本州最後の駅、奥津軽いまべつ駅から乗り、北海道に入って最初の駅、木古内(きこない)駅で降りないといけません。(赤ボールペンの線)

詳細に調べてはおりませんが、奥津軽いまべつ駅や、木古内駅に止まる新幹線はそんなに多くないそうです。

北海道側の木古内駅は、第三セクターに移管された「道南いさりび鉄道」の起点なので、ローカル線らしい薄い時刻表で苦しいなりに・・・一応電車が出てます。

木古内駅五稜郭駅は、JRではないために青春18切符では利用できませんが、新幹線に乗る為のオプション切符を買えば、この区間も利用できる仕組みになってます。)

所が、JR津軽線ですぐ隣の駅である「津軽二股駅」には、青森から一日に5~6本しか電車が出てません。

しかも、奥津軽いまべつ駅に止まる新幹線とのアクセスは最悪で、一日3本しか乗れません。

朝7時半に津軽二股駅に到着できるならば、凡そ15分程度で次の新幹線が来ますが、それ以外は、周りに何もないこの駅で2~3時間の電車待ちが発生します。

津軽線終点の「三厩駅」を観光してから戻ってきても良いレベル。

朝7時半頃に津軽二股駅にたどり着くには、ちゃんとした宿泊施設がある一番近い大都市・・・青森駅を6時位には出ないと間に合いません。

よって、青森で一泊が確定となります。

 

東日本&北海道パスは、蛍光色で線を引いた「新青森駅新函館北斗駅」の間が利用できます。

無論、奥津軽いまべつ駅や、木古内駅で降りても大丈夫です。

新青森駅も、新函館北斗駅も、アクセスは悪くなく、旅行スケジュールを立てるにも何かしら制約となってしまう事はほとんどないと思われます。

オプション料金の金額は、青春18切符が2300円、東日本&北海道パスが、6000円と、利便性が反映されていて相当金額に差が出ます。

青函トンネルも、開通から30年が過ぎ、老朽化が進んでます。

それを維持するために掛かる莫大な維持費を利用者皆にに少しづつ負担してもらう形なのか、北海道新幹線は割高なのです。

電車の旅にこだわらないならば、青森港から函館港へ、フェリーが良いでしょうね。

凡そ3時間、ちょっと堅いカーペットに雑魚寝か、共有スペースのテーブルとイスを占拠できればすぐにつぶせる時間です。

発着時間にスケジュールが左右されますが、旅行者一名ならば、多分2000円代で乗れます。

 

こんな感じで、北海道に渡る為の費用を安く済ませる手段はいろいろあるのですが、今回は時間優先の為、宇都宮から新幹線で一気に駆け抜けました。

既に外も真っ暗なので、景色も全く分かりません。

トンネル内に照明がある分、青函トンネル内部の方が明るい位です。

そしてよく分からないうちに北海道へ入りました。

当然写真はありません・・・とっても真っ暗か、私の残念な姿が映りこんだゴミ写真ができあがるだけですので。

 

木古内駅を通過した時に窓の外を見ると。

「・・・・・初日から雨かよ orz」

そう、函館周辺は大雨が降ってました。

台風から逃げるように北に向かったというのに、普通に大雨。

過去の北海道でも、全日にわたって晴天に恵まれたことは一度もありません。

行かなかった年に天気が良かったらしいことを確認して悔しい思いをしたことはありますが。

 

そんなこんなで、北海道新幹線の終点、新函館北斗駅に到着です。

函館と名前がついてますが、所在は北斗市

成田市にある成田空港が「新東京国際空港」て呼ばれたり、千葉県浦安市にある某夢の国に、「東京ディ〇ニー〇〇ド」と呼ぶようなものですね。

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新函館北斗駅

ここは、新幹線の為に増設された新しい駅で、駅の周りには割と何もないです。

厳密にはレストランやホテル、レンタカー店がありますが、予約をとれなくて函館市にホテルの予約をした私には縁がありません。

営業時間過ぎているのか、ホテルのエントランス以外真っ暗でしたし。

なので、ここで降りた人の殆どは「函館ライナー」という電車で函館駅に行くことになります。

残りの人はー・・・この駅に家族とかが車で迎えに来ている人達でしょうね。

数少ない、この駅周辺のホテルの予約ができた人とか。

 

なお、私が乗ってきた「はやぶさ」は最終電車で、且つ放送で案内されている「函館ライナー」も最終電車でした。

完全に、この新幹線の為に駅が営業している状態でした。

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函館ライナー最終電車のご案内。

 

新幹線のホームから、在来線である函館本線のホームへ移動します。

暫くすると、最終電車、函館ライナーが入線してきました。

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函館ライナー、入線。

 

5駅ほどで、終点の函館駅に。

函館は、今日も雨だった・・・(毎回)

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嗚呼、雨の函館駅

 

夜行バスとかがとんでもない時間に出発することもあるようで、私が乗ってきた函館ライナーが最終電車なのに、待合室には「まだ立ち上がる様子が見えない」旅人が何人も、大きな荷物を抱えてて休んでました。

とりあえず、北海道の南玄関、函館に到着ですよ。

 

ここからは、歩くとちょっと距離が遠いので、タクシーに乗りました。

まともに歩くとなると2㎞では利かず、道を間違えれば3㎞近い距離ですし、割と大雨必要経費ですね。

 

ホテルには10分ちょいで到着。

こじんまりとしたホテルで、部屋も狭かったですが、値段を考えればまあ不満はないレベルでした。

リュックに背負った荷物と、昼間は取り出さない荷物はケースにしまうという仕分けを、このホテルで実施するつもりだったのですが・・・スーツケースを開けるスペースが無い有様。

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朝ご飯はちゃんとついているプランだったので、前日用意も要りません。

翌日は七時にはホテルをタクシーで出発し、七時半には函館駅に居ないといけないので、翌日の時刻表を確認してから眠りにつきました。

 

これで万全と思って休んだ私を、翌朝とんでもない話が襲い掛かります。

完全に私の不注意でしかないのですが、すべての計画が吹っ飛んで、全部組みなおしになるレベルの大ごとでした。

これについては、8/10編にてお話します。

 

もうすぐ5000文字になるので、これで終わりますが・・・仕事終わって宇都宮出て函館についてホテルで寝るだけで、私はどんだけ文字数消費してるんでしょう。

この旅行全部書き終わったらどんだけの文量になるんでしょう。

最後まで読んでくれる人は何人いるのでしょう?(白目

2019年 北海道電車紀行。~8/9編 その1~

切符の説明をしようかと、前回の記事の最後に予告をしましたが。

切符の選択にも重大なミスがあり、出発後にすったんもんだした経緯があったので、あえて事前説明をしないことにしました。

なので、今回は出発の日の事を書きます。

 

・・・が、その前に日程について少し。

先の記事で、私の会社のお盆休みは6~7日と書きましたが。

私は今回、9日間のお休みを取ってます。

しかし、実際の会社のお休みは8日間です。

私は別に、有給申請をしたわけではありません。

そもそも代表取締役なんで、有休とかないですし(白目)

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2019年 8月のカレンダー。

私はもともと、仕事や能力で皆を引っ張るようなタイプの社長ではないので、最低でも「一番休んでない」という部分だけでも一番であるようにしてますから、寝込んでしまう事が無い限りは休まないようにしてます。

そして、私が想定したお盆休みが上記。

9連休にしたい場合は、17日に有休をとって下さいなーという姿勢ですね。

有休も、労働者の権利であることを知ってますし、取得に関して理由を問うたろりしてません。

人が少ない零細企業なので、他に誰もできない仕事が入っているときだけは許可できない場合がありますが、そうでない限りは可能な限り有休は消化してほしいと思ってます・・・自分が休めなくても、休む権利は大事にしたいのです。

うちの会社は、第二土曜日だけは土曜日を毎月お休みに定めてます。

なので、上記カレンダー通りに「代表取締役」として決定したのです。

それに合わせて、一か月前から新幹線の予約は出来るので 7/9の10時過ぎには新幹線の指定席チケットを確保し、それに合わせて宿の予約も推し進めていきました。

ですが、それから5日くらい後だったでしょうか、元社長(現会長)が、「8/10は出勤、17日を代休にして8連休とする。」と勝手に朝礼で変更指示を出されました。

私に相談が無かったので、戦いが勃発。

「9日は休んでいいから、俺の言うとおりにしろ」的な高圧的指示をなされて、更に戦いがヒートアップ。

いつもお休みと決めている第二土曜日を出勤にするならば、それなりに事前に案内をすべきだと思ったのです。(6月の内位から告知するとか。)

 

この話、代表になる前ならば「ラッキー♪」とあっさり矛先を引っ込めたと思います。

実質 8/10~8/18の、9連休となるわけなので、北海道旅行みたいな遠距離旅行を計画する長期休暇としては願っても無い素敵な状況だとは思うのです。

が、上にも書いた通り「一番休んでない」スタンスを守りたいと思っていたところに「休めるならば文句はないだろ?」という感じの見下した指示が納得いかず。

 

 

しかし、「えきねっと」を確認しても、既に新幹線の予約しなおしは絶望的。

加えて宿の予約も、今の予約をキャンセルしたら撮り直しは厳しい状態。

・・・おそらく寸前にはドタキャンがでて割と取れたりしますが、不確定な危ない橋を渡るには、掛けようとしているお金とお盆連休という貴重なチャンスはあまりに高い。

仕方がなく私が折れ、8/9の仕事が終わった時点で北海道に向けて出発をする計画のまま実行と相成りました。

 

 

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8/9 宇都宮~新函館北斗。 この日の北海道行最終電車でした。

出発の日の時刻表はこんな感じです。

8/10からが旅行の本番で、きっと体力勝負になると思っていた為、ケチらずにきっちりと指定席で確保してます。(グリーン車グランクラスは取りませんでしたが、割と埋まっていた記憶があります。)

 

そして、8/9.出発当日。

過去の「今日仕事終わったら俺、北海道に旅立つんだ・・・」という日はいつもとても忙しかったのです。

「そう簡単に旅立てると思うなよ? 仕事で出発が遅くなり、フェリー出航に間に合うかどうかやきもきしながら東北道を走りやがれ! 最悪乗り遅れるんだな!」

的な悪意をいつも感じるのですが。

この日は暇でした。

翌日、嫁からのメールでも「8/10は暇だったから早上がりになったよ。」と聞いているので、普通に仕事がトーンダウンして落ち着いてしまった様子。

 

普通に17:10の定時で上がり、シャワーを浴びて荷物の最終チェック。

自宅から出発地点である宇都宮駅までは、バスで15分位。

ただ、同じように仕事が終わって旅立つ人たちが多いことを推測し、一時間前に自宅を出発。

 

バ ス が 動 か な い !

・・・・・大渋滞でした。

GoogleMapを見ると、駅までのルート全部まっかっか。

でも、バス専用車線が割とスムーズに流れていたこと、渋滞していたことで停留所をでるバスが割とすんなり車線に戻ることができたこと、なにより渋滞の原因は駅ロータリーの端っこにある、一般車両に向けて解放された乗降口に向かう車線が完全固着状態だっただけで、なんだかんだで30分程度で宇都宮駅に到着しました。

 

ここで、私がいつも「旅行に行く前に食べていくもの」を食して旅立ちます。

ゲン担ぎでもあり、体力付けでもあり、気合入れでもあり・・・単純にいつでも食べたいと思うほどの好物でもあり・・・今の空腹を駅弁で賄ったら3つ食べても足りなさそうなので手ごろなお値段のコレである程度おなかをこなしておく必要があったり等。

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吉野家 牛丼特盛つゆ抜き 卵味噌汁 紅ショウガ山森&七味掛け。

うっかり撮影前に食べてしまった形跡がありますが、お気になさらずに。

そんだけおなか減っていたのです。

レシートのタイムスタンプを見ると、18:58に伝票が打たれてます。

記憶だと、確か19:15にはもう会計を済ませていたと思います。

牛丼をはかっ食らい、生卵を丸呑み。(丸呑み大好きなのです。)味噌汁は紅ショウガと七味を流し込む大事な水分。

 

一路、改札へ。

・・・しかし、荷物が重い。

重いのですが、宇都宮駅の改札へはエスカレーターがありますし、新幹線のホームへはエレベーターもエスカレーターもありますので、苦ではありませんでした。

【※この旅行での失敗その1】

 

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宇都宮駅改札口の電光掲示板。 私が乗る「やまびこ217号」が表示されてます。

吉野家牛丼特盛だけでは足りなかったので、駅弁を一つ購入。

地元宇都宮産とは言え、地元から出発する際に駅弁を買うことそのものが稀なので、まったく知らないラインナップで選ぶのも楽しかったですね。

結局一番安かったものを選択。

駅弁って、値段が高くなったからって、量が増えたりしないぢゃないですか。

なので、いつも一番安いものを選んでしまいます・・・それを2個3個買うので。

今日は牛丼買ったので、一個だけですけどね。

 

そして新幹線のホームへ。

荷物が重たくてできるだけ歩きたくないので、自分が買った指定席の車両へはどう行くのかしっかり案内板を確認し、一番近いエスカレーターからホームへ。

 

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自分が乗る新幹線が入ってきた瞬間・・・ですが、実は微妙に違うという。

 

自分が乗る新幹線が入線してまいりました。

鉄道に詳しいならば、「これはN700系ですねー」とか語るのでしょうけど、乗るのは楽しいものの、車両の型式とかは別に割とどうでもいいと思っているので、「実は500系新幹線でしたー」って言われても「あ、そうですか。」程度のあっさり塩味な私。

大事なのは、どこかへ運んでくれることと、車窓の景色、車内の雰囲気なのです。

 

さあ、新幹線がきたぞー・・・あれ? 通貨していったぞー。

どうやら通過車両だったようです。

お盆の時機ともなると、臨時列車が大量に増便されており、実質5~10分に一本新幹線がやってくるとんでもないダイヤが組まれてます。

こんな緻密なダイヤで200㎞以上のスピードで移動する新幹線を運用できるのは日本だからこそなのでしょうね。

世界でも屈指のハイレベルサービスを体験できるというのは幸せなことです。

 

 

さて、余裕をもって入線前にホームへ到着したものの、いつもと違って指定席なので特に急ぐ必要もなかったなーと、次からは指定席なのか自由席なのかを確認して行動をしようと思いました。

【※この旅行での失敗その2】

 

 

一時間ちょっと揺られて、あっという間に仙台に到着。

仙台といえば牛タン。

平日、仕事が終わった後に仲間と良く牛タンを食べに仙台へ出発していた頃がありました。

片道250㎞あり、車で行くと・・・ちょっとでも東北自動車道の流れが悪い場合、行きつけの仙台牛タンのお店、「利久 多賀城店」のラストオーダー、22:45を過ぎてしまう事があります。

3回くらい過ぎてしまいましたが、「ああ、宇都宮の方ですね、注文受けますよ。」と受け付けてもらえて居り、すごすごとお店を後にすることは一度もありません。

一時、1~2週間に一度行ってましたので、割と顔パス状態でした。

利久、最高です!(宣伝)

 

話がそれました。

仙台では新幹線の乗り換えです。

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仙台駅。乗り換え中の写真です。

仙台駅の乗り換えは簡単で、反対側のホームでした。

仙台駅に到着した時点で、既に乗り換える新幹線は到着してました。

在来線(鈍行)の乗り換えは不便ですが、高いチケットを買って乗る新幹線は、進行方向方面への乗り換えアクセスはスムーズになるように考えられてますね。

 

私がのる新幹線ですが、ちょっと変わった編成になってます。

前側8両が、「こまち」という秋田新幹線で、そこから連結された「はやぶさ」8両が、私がチケットを予約した新幹線で北海道へ行きます。

16両で東京を出発し、盛岡まで来たら切り離しをして、赤い8両(通過車両として紹介した上の写真のカラー)は「こまち」として秋田市方面へ。

後ろの緑色の8両が「はやぶさ」としてそのまま新函館北斗駅へ向かうという仕組みです。

 

なお、秋田に行く前側の「こまち」8両は、2両だけ自由席がありますが、北海道新幹線である、後ろ側の「はやぶさ」8両は全席指定席となってます。

私が利用する予定の「北海道&東日本パス」や「青春18きっぷ」は、基本新幹線は乗れませんが、「青森と北海道を渡る時だけ」限定で、追加チケットを買うことで新幹線を利用できます。

ただし、立ち乗り限定という条件付き。

それにここはまだ仙台なので、乗り放題きっぷでの乗車客はまだ乗れないはず。

・・・なのに、車両に乗り込んだ瞬間から、デッキには「立ち乗り客」が山のように。

大きい荷物を抱えた私は、指定席まで通るのに難儀したほど。

次の降りるのが終点である、新函館北斗駅でよかった・・・全員下りれば混雑も関係ないですしね。

 

しかし、全席指定の「はやぶさ」に立ち乗りが出ているっていうのはあれですか?

「こまち」の自由席が一杯過ぎて、立ち乗り客が「はやぶさ」に流れてきているという予想を立てました。

 

まあ、それは良いのですが・・・一つ困ったことが発生してました。

荷物の置き場所が無いのです。

札幌の親戚の家は、母親の妹・・・叔母が嫁いだ家でしたので、母親から・・・。

「お土産渡すので持って行きなさい。」

と指示を受けてました。

現時点立てていた計画によれば、札幌に立ち寄るのは16日・・・北海道を離れる前日で、一週間持ち歩く形になるので・・・。

「一番、軽くて小さいのを頼む。」

と要望をだし・・・。

「了解。」

と、了承を貰ってました。

 

・・・が、実際に受け取ってみると。

ちょっと立派なお中元お歳暮で使えそうなサイズと重さ。

唐草模様の風呂敷堤に包んで、片から背負って運ぶのが似合うようなやつ。

・・・重さ的に、ビール詰め合わせなんぢゃね? レベル。

まあ、受け取ってしまったものは仕方ないので、これをスーツケースに詰めようとしたのですが入りませんでした。(空っぽでも物理的に入らないサイズ。)

仕方がないので、フォーマルスーツやビジネススーツを入れて県外出張するとき用の、バカでかいケースを引っ張り出して荷造りしたのでした。

 

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90L入る、60x180㎝の馬鹿でかい奴。

入れ物がでかくなってしまったので、容量が大きくなりましたので、スペースが空いていると荷物が遊んでしまうわけですから、小物をいろいろ詰めていったのです。

着替えも2日分を3回洗濯して回す予定が、4日分もって一回の洗濯で済むようにしたり。

 

サイズがでかいので、正直座席上の荷物棚に乗りません。

まず、重さが30㎏前後なので、安全のために持ち上げるという選択肢はあり得ません。

持ち上げた瞬間、新幹線が揺れて近くの乗客の頭上に荷物がー・・・とか、新幹線緊急停車の上、けが人搬出・・・私は損害賠償を抱える事件へ、待ったなし。

「らなっくの北海道電車紀行の旅はここで終わってしまった!」

に、なりかねません。

 

上に持ち上げられませんので、空港から直通の電車やモノレールによくある、「スーツケース専用荷物棚」が無いと置けないレベル。

新幹線予約時に、気兼ねなくこのでかいスーツケースを置けるように、「一番後ろの座席」を確保しておいたのですが。

・・・格納式自転車をでかいバッグに積んで電車に乗る「輪行」の乗客が既に私のシートの後ろに自転車を格納してありました・・・。

自分の荷物が置けないどころか、リクライニングもできないんですが・・・。

幸い、遠距離走行新幹線ということで考慮されていたのでしょう。

デッキ部に大荷物格納用スペースがあったので、そこに荷物を格納しました。

・・・そのために、立ち乗りだった人が一人、体を固定する場所を失ってしまいましたが・・・申し訳ないと思いつつも、どいてもらって荷物を固定。

指定席を取っていても、大荷物の時は始発から乗ることをも考えないとまずいかもしれない・・・と一つここで学びました。

 

そして新幹線は仙台を出発。

小腹が空いたので、宇都宮駅で買った駅弁をここで食べました。

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宇都宮駅で買っておいた駅弁です。

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地産地消万歳、お安い鳥料理万歳。

お値段800円。

栃木県産の野州鶏で作られた駅弁です。

牛丼食べた上の追加晩御飯なので、これで足りました。

もっと早く食べたかったのですが、宇都宮~仙台間は一時間強しか時間が無かったので落ち着かないと思い、仙台の乗り換えを待ったのでした。

 

さて、5000文字を超えてしまったので次へ。

なんだか、記事書くたびに1000文字づつ増えていっている気がします。